【巌流島】手合わせ会に格闘技王者ら集結、達人系空手家も
2月10日(土)東京・カルペディエム広尾にて昨年12月に続き2回目となる『巌流島 手合わせ会』が開催された。
これは巌流島のエースである菊野克紀(36=沖縄拳法空手/日本)が提案したもので、菊野をはじめとする巌流島出場選手が合同で手合わせ会(ライトスパーリング)を行い、そこに一般参加者も募集するというもの。しかし今回、菊野は右手を骨折しているため手合わせには参加せず、参加者達のスパーリングを見守る事となった。
2時間の手合わせ会では、前半は1R1分で、立ち技のみ、後半は1R2分で寝技ありのライトスパーリング。ただし、寝技での関節やチョークは禁止、立ち技の状態から関節やチョークは有りというルールとなった。。
■様々な経歴の猛者が集結
今回、様々な武道から47名が参加。巌流島の出場選手からは、蟷螂拳の瀬戸信介、CACCのプロレスラー蓮見隆太、引きこもりキャラの原翔大、数見道場の岩崎徳正が参加。
一般参加者からは昨年、欧州大手のキックボクシング団体グローリーの中国大会で準優勝の久保政哉、2015年の極真館-89kg級王者優勝の菊池先(極真拳武會)、極真会館全日本ウェイト制準優勝の徳元秀樹、テコンドーからはITFテコンドー元全日本王者で現在ボディガードを職業とする富岡雅人、空道からは14年世界大会優勝の中村知大が参戦するなど各競技の王者クラスも集結した。
その中で異彩を放ったのが、琉球空手術を修行する40歳の三崎太郎。彼は自己に闘争心を消すように視線を下に脱力しノーガードで相手の攻撃をかわし、反撃に転ずるという、まさに達人のような組手で参加者の注目を集めた。
他には航空自衛隊の徒手格闘部の土屋雅彦も実戦さながらの攻防を展開した。
■この会の意義、参加者の感想、そして谷川貞治氏が目をつけた選手とは?
約2時間の手合わせ会終了後、菊野は「とっても楽しそうだったので本当に羨ましいです。早く右手を治して、次は4月くらいにまたやりたいと思います」と熱い戦いを見ていて一緒にやりたかった様子。
続けて「武道精神の発信。今日、皆さん楽しかったと思うのですが、僕らが子供に見せられるような人間になったら、もっと武道をやりたいという子供達が増えると思います。そうしたらもっと楽しくなっていくと思います。今日、来てくれている人達は仲間だと思っています。強くなりたいという仲間ですし、武道、武術、格闘技を良くしていきたいという仲間だと思っているので、一緒に盛り上げていきましょう」と参加者を前に熱いメッセージを送った。
菊野の師匠である沖縄拳法空手の山城美智氏は「ウズウズしながら観ていました。それぞれ皆さんが自分の色を出していたので、それが相手にとっても刺激になって良かったのだと思います。こう言うと失礼なのですが(自分で)育ててみたいな、という選手が結構いました」と、ハイレベルな参加者達に驚きを隠せなかった。
巌流島連勝中の原は「いつもだったら練習している時間が長く感じてしょうがないのですが、今日は本当に2時間があっという間で良い刺激になりました。5月の巌流島に出たいと思っているので、今日手合わせした人とは戦わないように祈っています」と、5月大会に向けて良い刺激になった様子。
伝統派空手特有の打撃で果敢に攻め、若さ全開の動きで目立っていた現在18歳の西村虎次郎は「憧れの選手は菊野選手です。トライアウトをクリアして巌流島本戦出場を目指しています」と、決意を語った。
谷川貞治・巌流島プロデューサーは「この中で巌流島に出て欲しい人はたくさんいます。その中でも三崎選手はいいですね。あとグローリーに出場している久保選手も面白いと思います。4月にまた手合わせ稽古会、5月に大会をやります。今日、見ていて新たにアイデアも浮かびました。(5月は)すごく面白い大会になると思います」とコメント。収穫のある第2回手合わせ稽古会となった。
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