【RIZIN】渡辺華奈と杉山しずかが1年ぶり再戦、杉山は自分が有利と主張

2018/12/11（火）UP
（最終更新：2018/12/11 13:05）

　12月31日（月）さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN 平成最後のやれんのか！』の記者会見が、12月10日（月）都内にて行われた。

　2017年12月29日にRIZINで対戦した、渡辺華奈（30＝FIGHTER’S FLOW）と杉山しずか（31＝リバーサルジム新宿Me,We）の再戦が決定。

　渡辺は小顔美人なのに筋肉の塊のようなムキムキな肉体という衝撃的なビジュアルが公開され、デビュー前から大きな注目を集めた。柔道四段で全日本指定強化選手に7年間選ばれ、オリンピック最終選考会には3度出場。全日本選手権5位に2度、東日本実業団体2連覇、フランス大会団体優勝など数々の戦歴を持つ。

　昨年12月3日の『DEEP JEWELS』でプロデビュー戦を行い、腕十字固めで一本勝ち。12月29日にさいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017』にも出場を果たし、国内トップ選手の杉山しずかを破った。今年3月には奈部ゆかりとドローとなったが、6月大会での再戦では勝利を収めている。その後も連勝してプロ5戦無敗。

　杉山は2008年の旗揚げ大会から、DEEP JEWELSのエースの一人として活躍。強打を武器に2012年から6戦5勝1分と好調を維持したが、2014年大みそかの試合を最後に結婚・出産のためリングから離れた。2017年2月のDEEP JEWELSで現役復帰して連勝すると、同年末の『RIZIN』に初参戦したが、新鋭の渡辺華奈に敗れた。今年6月のDEEP JEWELSで再起戦を行い、藤森祥子から勝利を収めている。また杉山は深夜番組『超人女子』にレギュラー出演し、知名度を高めている。

　会見に出席した杉山は「『やれんのか！』という私がファンとして見ていた場所に出ることは感動的なことです。いつもリベンジの気持ちを持っていてよかったなと思います。他局の番組に出させていただいて、フィジカルからやり直して活躍することが出来ましたが、その時から渡辺選手との共演を打診されましたが、次に共演するのはRIZINのリングと決めていました。その待っていた場を作ってもらったのは、私は持っていると思います。どうぞ、心して待っていてください。頑張ります」と、リベンジに懸ける気持ちを告白。

　対する渡辺は「1年ぶりにRIZINの舞台に帰って来られたことを嬉しく思います。杉山選手とのリマッチとなりますが、去年勝ったことは過去のことでもう忘れました。強い選手と分かっているので挑戦者のつもりで挑んでいきたいと思います。前回は格闘技を初めて数カ月で、知らずに出ていたので、この1年で成長できたことを見せられる試合をしたい。RIZIN.14に負けないアツい試合を作っていきたいと思います」と、MMAファイターとして成長した姿を見せたいとした。

　しかし、杉山はこれに対して「前回は資料が少ない中で戦わせてもらって。彼女もその後いろいろ知ったと言っていましたが、持つものが増えると選択肢も増えるので、私にとってはこの1年の彼女の試合は資料になるし、経験されたことは選択肢が増えて逆に攻めて来づらくなるので、私が有利かなと思えています」と、渡辺が経験を積んだことで逆に自分が有利になったとけん制。

　渡辺は「前回から1年、杉山選手の試合を見て見方が変わりました。トータル的にレベルが高くてスキルが高いと改めて実感しました。この1年間で私も強くなっているので、ここはさらに強くなった姿で勝ちたいと思っています」と返答する。

　さらに渡辺は「前回の試合では出来ることが1つか2つ。それだけをやるって決めてやっていて、それが通用しなかったら負けると思ってやっていました。今回はいろいろ想定して穴のない状態になっているので、しっかりMMAの試合を見せられると思います」と、前回とは全く違うと強調した。

　そして杉山は「私は7月の試合は一度も相手を見ないで終わって（中井りんが急病で欠場）、何と戦っていたんだろうって感じがありました。それで精神的に強くなりました。そういう出来事があって渡辺選手とやるのは、少しは落ち着いて出来ます。彼女もキツい試合を経験したのがありますし、格闘技の怖さを知ったと思うので、勝った方が強いわけですが、この1年間、あの悔しさを持ってきたのは私の方なのでそこは違うと思います」と、リベンジに懸けている想いの差が出ると語った。

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