2022/06/30（木）UP
（最終更新：2022/07/01 13:15）

沖縄大会で勝利を誓う山本美憂©️RIZIN

　2022年7月2日（土）に沖縄アリーナで開催される『RIZIN.36』の[49kg契約マッチ」にて対戦する、山本美憂（KRAZY BEE / SPIKE22）と大島沙緒里（AACC）が30日に試合前の個別インタビューに出席した。
　山本は現在の心境について「ここまでやることをやったので、あとはしっかり体重を調整して、万全の状態で試合に臨みます」と自信。万全のコンディションで、あとは前日計量までにしっかりと体重を落とすのみとした。

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前回の沖縄大会でRENAをあと一歩のところまで追い詰めた山本（右）

　山本は19年大晦日の勝利以降勝ち星がない。20年大晦日の浜崎朱加との女子スーパーアトム級王座決定戦で敗れ、昨年11月のRIZIN沖縄大会ではRENAとの再戦で逆転TKO負けを喫し2連敗中だ。負けられない今回は柔道出身の極めの強いグラップラーでDEEP2冠王者の大島と激突する。

　今回の試合に向けて特に強化した部分について尋ねられると「やはり相手が寝技の選手で、一本を極めてくる、そういう攻め方をするので、その対策をコーチ陣と一緒にやってきました」と、準備は整ったと自信の表情。

山本とのスタンド勝負も辞さない構えの大島©️RIZIN

　山本が言うコーチ陣とは、共に出場する夫のカイル・アグォン、息子のアーセン、そして共にKRAZY BEEで練習する平田樹だ。アグォンはグアムにいながらもSNSなどを利用し、遠隔からアドバイス。息子のアーセンはこれまで通り、全体をまとめる。

　中でも、ONEチャンピオンシップで活躍し、柔道インターハイ経験を持つ平田のアドバイスは同じく柔道出身ファイターの大島対策にはうってつけだろう。山本は今回の試合展開を「自分が立ち技で行くところを、相手はタックルや寝技を狙う流れになる」と予想しており、そこにおいての勝ちパターンをイメージしているという。

激突する山本（左）と大島（右）

　そして、今回の勝利に対する大きなモチベーションがもう一つある。それは妹の聖子さんのご懐妊だ。今月24日、聖子さんは自身の公式ブログで、5人目を妊娠したことを報告したが、山本は「すごく嬉しい。でも、コロナで長い間会えていない。その前の子（4人目の子供）もまだ会えていないし、早くそばいにって会いたい。勝って、ベイビーのお祝いにしたい」と、笑顔を見せた。

　対する大島は「最後まで追い込みもできたし、今も調子が良い。やるぞって気持ちで挑みます」と笑顔。
　今回対戦する山本への対策として「スタミナ、フィジカル面で、ウェイトトレーニングをやった」と力負けしない準備を行ったといい「山本は打撃で来るのではないかと思う。それできても戦えるように、打撃の練習を積んできた」と、得意な寝技に行かなくても、スタンド勝負も辞さない構えだ。

　果たして、山本はDEEP2冠王者の大島を相手に、念願の勝利を手にすることができるのか。

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