2022/10/27（木）UP
（最終更新：2022/10/28 20:08）

Krush女子アトム級タイトルマッチに臨む女王・菅原（左）と挑戦者のチャン・リー（右）

　10月28日（金）、東京・後楽園ホールで開催される『Krush.142』の前日計量に続き、会見が都内会場で行われた。Krush女子アトム級タイトルマッチで三度目の王座防衛に臨む王者・菅原美優（K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ）と挑戦者のチャン・リー（K-1ジム五反田チームキングス）が、決戦を前にそれぞれ決意を語った。

【フォト】計量でビキニの菅原美優、チャン・リーの美腹筋、全身写真も

　決戦を前日に控え、険しい表情で計量に臨んだ菅原とチャン・リー。フェイスオフでは、なるべく近づきたくないのか、カメラマンの指示でも2人ともあまり接近しない様子を見せた。最後まで目を離さずに睨み合い、かなりの緊張感が走った。

明日のタイトル防衛戦に自信を見せる菅原

　この時の心境を菅原は、「気合いが入っているなというのは、目を見て思いました」とチャンの覚悟が伝わったという。対するチャンは、「自分の感覚で話すと、静かなところにいました」と意外にも冷静だったことを明かした。

　両者は3年ぶりの対戦となる。前回は菅原が判定で勝利を収めているが、「あの時は技術がお互いになかったので、ただ前へ出るだけでした。前回は勝っていますが、あれで満足はしていません。今回は、挑戦する気持ちでいます。3年前の自分たちとは違う、綺麗な格闘技をしたいです。でも、タイトルマッチなので気持ちが出る試合になると思います」と語った。

落ち着き払った態度で会見に臨んだチャン・リーは、自信がみなぎっていた

　チャンは「3年前に比べて、今回は王者としてのオーラが見えました。でも、それは、それ。私は私なので」と気にしていない。前回の試合は自身初となるKO勝ちを収めることができたチャンは、「あのKOがあったので、今につながっているし、それを認めてくれた関係者に感謝しています。五反田ジムへ移籍して、ベルトを獲るためにやってきましたので、自分を信じてすべてを相手にぶつけたいと思います」と勢いを感じさせるコメントを残した。

　菅原は前回のK-1女子アトム級トーナメント決勝でパヤーフォンに延長1-2で敗北し、今回が出直しの一戦となる。ボクシング特訓も積み成長した姿を見せたい菅原は、「前回試合に負けてから、いつも以上に格闘技と向き合う大事な時間だったと思います。でも結果を出さないと意味ないんで、出し切りたいですね」と三度目の防衛に自信を見せた。

　チャンは、これまで務めてきた保育士の仕事を辞めて、今回のタイトルマッチに向けて過酷なトレーニングを積んできた。その覚悟は、計量で見せた割れた腹筋から十分に伝わってくる。女王としてのプライドを見せたい菅原と、人生をかけて挑むチャン。明日のタイトルマッチは、女子の枠を超えた熱い戦いが見られそうだ。

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