那須川天心、世界強豪をガチスパーでぐらつかせ圧倒！急成長でメキシコ王者を「倒しにいく」

2023/09/09（土）UP
（最終更新：2024/07/10 17:58）

　那須川天心（25=帝拳）が８日、帝拳ジムで、18日に東京・有明アリーナにて行われるプロボクシング転向２戦目に向けた公開練習を行った。
　4ラウンドのスパーリングでは世界クラスのメキシコ選手2人に対しガチスパー。4度の世界戦を経験したイスラエル・ゴンサレスに当てさせず当てるボクシングを披露、19年にジョンリール・カシメロ（フィリピン）と世界戦を戦ったリカルド・エスピノサに対しては、右ジャブと左ボディ、左ストレートを何度もヒットさせグラつかせるなどの圧倒劇を見せた。シャドウではリズム感よく足を使って動いたが、その動きも存分に発揮していた。

【フォト】天心の3連打がヒット！スパー相手がぐらつく瞬間

　那須川は18日、スーパーバンタム級ノンタイトル8回戦でメキシコバンタム級王者ルイス・グスマン（27）と対戦する。
　グスマンは右ボクサーファイターで戦績は12戦10勝(6KO)2敗でKO率は60％。動画を見る限り接近戦で手数でアグレッシブに攻めてくるタイプだが、サウスポーで当てさせずに当てる、今回のスパーで更にパンチ力が増したと感じられる天心とはどのような勝負となるか。

　天心は今回のインタビューで「コンディションはいい、スパーリングもデビュー戦の倍、100ラウンド以上やっている。こんなにやる必要があるのかというくらい。いま試合をしろと言われてもできるくらい」と調子の良さをアピール。テーマは「今回は倒します。それを意識し過ぎると動きが固くなるので、自然体でやるというのがありつつ、倒しにいきたいと言うのがある」とKOに自信を持つ。

　今回の相手が急遽変更でメキシコ王者に。映像は少し見たというが、「このためだけにやっているのではなく、もっと上の相手とやりたいというのがずっとある。そのためにもこの一戦は勝ち切らなければいけない」と意気込んだ。

　粟生トレーナーは「前回の試合と比べものにならないくらい、テクニック、スタミナがついている。自然体で行けばKOはついてくる」と前戦から5ヶ月、その急成長ぶりを語る。「前回はスピードを意識した分、当てに行くようなパンチだった。以降、インパクトを意識し、当たった瞬間の手首の返しなども身につけた」と威力も上がっていると言う。

　天心の進化ぶり、KOにも期待だ。試合はAmazon プライム・ビデオで生配信される。

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