勝利しケージ上から絶叫も滑り落ち頭部痛打！しばらく動けず団体は注意を勧告

2023/11/15（水）UP
（最終更新：2023/11/16 12:08）

　総合格闘技（MMA）の大会を主催するGRACHANが、昨日14日、公式オフィシャルSNSでケージからの転落事故防止の映像を投稿した。映像では、勝利した選手がケージ（金網）によじ登り、絶叫も、滑り落ち頭部をマットに打ちつけてダメージを負うシーンが流された。

【映像】勝利して絶叫後ケージから落ち頭部強打の危険シーン

　これは先月15日、東京・TFTホール1000で開催された「GRACHAN65　旗揚げ15周年記念大会」の第2試合、松田征也（BLUE DOG GYM）vs.ディオゴ・ロボ・トクナガ（Sekitani Jiu Jitsu Academy）で起こったアクシデント。

　柔道をバックボーンに持つ松田は、柔術家のトクナガと対戦。2R、スタンドのパンチ連打でまとめると、トクナガはダウン。松田が上から鉄槌を落としたところで、2R1分49秒、レフェリーが試合を止めてTKO勝利をものにした。

　絶叫して喜ぶ松田はケージに駆け上がり、両足をケージにまたいだ状態でマッスルポーズをして勝利をアピールした。そして、降りようとしたその時、滑り落ち背中からマットに着地。頭を痛打し、しばらく起き上がれなかった。

　動画を細かく見てみると、降りようとした瞬間、体に力が入ってないのが分かる。絶叫し酸欠状態になり、軽い貧血状態になったのではないだろうか。

　そしてレフェリーが勝ち名乗りをするために立ち上がらせるも、松田は足に力が入らずにふらついてしまう。レフェリーが体を支えるようにして左手を挙げ、ようやく松田は回復した様子だった。

　その後、ラウンドガールが勝利メダルを松田の首にかけて、勝利者賞ボードを持ち心配顔を浮かべて話しかけると、松田は親指を立てて“大丈夫”の合図。そのまま自分の足でケージを降りたため、大きなダメージは受けていないようだった。

　主催したGRACHANはSNSで「GRACHAN歴15年でこんなハプニングはたった2回。皆さん、安全のため金網は登らないように！」と事故防止を訴えた。

　勝利後、ケージに登る選手は多いが、転落は本当に危険。喜びを爆発したい気持ちは分かるが、できればセコンドなどが止めるようにした方がいいのかもしれない。

▶次ページは【映像】勝利して絶叫後ケージから着地失敗で頭部痛打の危険シーン

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