元世界V9王者アンカハス「現在フィリピンに王者不在でよりハングリーに」井上拓真に勝ち王座奪取宣言
2月24日(土)東京・両国国技館にて開催のプロボクシングのトリプル世界戦『Prime Video Presents Live Boxing 7』の記者会見が22日、都内にて行われ、[WBA世界バンタム級タイトルマッチ]で王者・井上拓真(28=大橋)に挑む元IBF世界スーパーフライ級王者ジェルウィン・アンカハス(32=挑戦者/フィリピン)は「常に勝利に対して貪欲なのは確かだが、今、フィリピンに世界チャンピオンが不在、それが私をハングリーにさせている。この自分の強い気持ちで勝っていきたい」と国のためにもハングリーな戦う姿勢を見せた。
フィリピンといえば世界王者が豊富だったが、現在は不在だ。
昨年、WBO世界ミニマム級王者だったメルヴィン・エルサレム、WBA&IBF世界スーパーバンタム級王者マーロン・タパレスが敗北し王座陥落でフィリピンから世界王者がいなくなった。21年には世界6階級制覇マニーパッキャオが王座陥落。22年には世界5階級制覇王者ノニト・ドネアとIBF世界スーパーフライ級でV9を達成したジェルウィン・アンカハスが陥落、同年に度重なる試合キャンセルにより当時WBO世界バンタム級王者だった世界3階級制覇王者ジョンリル・カシメロが王座剥奪となっている。
国を代表して戦う気満々のアンカハス、コンディションは「問題なく進んでいます。チーム一丸となってトレーニングキャンプをしてきました。準備万端です」と笑顔。タパレスのプロモーターであるMPプロモーションのギボンズ代表は「自信は110%だ。前の階級で長くやりすぎた感がある。新たなバンタム級を彼のホームとし活躍できればいい。フィリピンで素晴らしいトレーニングキャンプを積んできた。ボディ、そしてあらゆるところへのパンチは井上拓真選手を上回る。土曜の夜は新たな王者が誕生するだろう」と強い自信を見せる。
対する王者・井上拓真は「体重も落ちてコンディションもすごくいい感じです。練習も過去一の仕上がりで仕上げることができました。アンカハスは過去一最強の相手だと思っているので、気を引き締めて最後まで戦って必ず勝ちたいと思います」と警戒も強い意気込みを見せた。
階級を上げてきた元王者だが、拓真は元々スーパーバンタムからバンタムに落とし兄が返上したWBAの今のベルトを獲得。計量後の戻し体重で、体の太さとパワーで拓真かもしれないが、身長とKO率は有利とも考えられる。果たして結果はどうなるか。
♢選手データ
・井上拓真(28=大橋)身長164cm/リーチ163cm/構え:右/戦績18勝(4KO)1敗/KO率22.22%/主なタイトル:現WBA世界バンタム級王者、元WBC世界バンタム級暫定王者
vs
・ジェルウィン・アンカハス(32=挑戦者/フィリピン)身長168cm/リーチ169cm/構え:左/戦績34勝(23KO)3敗/KO率67.65%/主なタイトル:元IBF世界スーパーフライ級王者(v9達成)
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