【UFC】ライト級1位ツァルキアン、ファンに殴りかかり出場停止処分、タイトル戦に暗雲
現UFCライト級1位アルマン・ツァルキヤン(ジョージア)は、4月の挑戦者決定戦と見られる試合前に男性ファンに殴りかかり、その処分が25日(現地時間)明かされた。
ネバダ州アスレチックコミッションはツァルキヤンに9ヶ月の出場停止処分を通知。ツァルキヤンは10月に予定されている同級王者イスラム・マカチェフとのタイトル戦に陰りが出てきた。
【フォト・動画】これが殴りかかった問題のシーン!男性ファンを殴打
この事件が起きたのは、4月13日の『UFC300』(米ネバダ州ラスベガス)で、ツァルキヤンが元同級王者チャールズ・オリベイラ(ブラジル)との試合の開始直前だ。
ツァルキヤンが入場すると、彼とのハイタッチを求める多くのファンがその入場口に殺到。
すると、その中の1人の男性ファンがツァルキヤンに向けて“中指を立てる”挑発を行ったのだ。
それに気づいたツァルキヤンが激怒し、彼に殴りかかったが、最終的にスタッフに制止された。この模様は生放送で配信された映像にも映り込んでいた。
試合はツァルキヤンがグラウンドコントロールで上回り、スプリット判定で勝利。
この結果を受け、10月のアブダビ大会でツァルキヤンはタイトル戦を行う見込みだった。
殴りかかられた男性は、後にメディアでツァルキヤンに謝罪しており、実際は彼に当たっていなかったと告白、訴訟するつもりもないと語っていた。
しかしネバダ州アスレチックコミッションは、行為自体を重く見て25日、ツァルキヤンに9ヶ月の出場停止、さらに2万5000ドル(約400万円)の罰金を科した。
9ヶ月となると来年の1月となってしまい、アブダビ大会には間に合わない。せっかく掴んだタイトル権は”悲惨なことになりかねない”と海外メディアも記している。
しかし、コミッションは救いの手を差し伸べ、ツァルキヤンが”いじめ反対の公共ビデオ広告”を制作するなら「6ヶ月に短縮される可能性がある」と告げている。
6ヶ月であれば丁度10月となり、アブダビ大会には間に合う。
ツァルキヤンは「対応に本当に感謝する。ぜひUFCやコミッションと協力し、いじめ反対のビデオを制作したい」と述べている。
10月のタイトル戦には出場できるか。
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