【五輪・柔道】角田夏実が初の金メダル!巴投げ&腕十字で連続一本など圧勝!男子永山は銅
パリ五輪、柔道女子48kg級の決勝で角田夏実(31)が巴投げで技ありを奪う快勝で念願の五輪金メダルを獲得。パリ五輪の日本勢メダル第1号となった。
角田は柔道と総合格闘技の寝技で鍛えた巴投げ、腕十字で1回戦から3回戦まで連続一本勝ちするなど圧倒の内容だった。
決勝は互いに組み手争いから守った瞬間に角田が巴投げを度々しかけ、対する世界ランク2位のバフードルジ(モンゴル)は防戦一方で技が出ない。
角田はラスト1分で綺麗な巴投げ!一本かと思われたが惜しくも技ありに。相手も巴を狙うが不発。終盤、角田は再び巴投げで宙に浮かすが技ありにならず、そこから腕十字を狙うが相手はラスト10秒を耐え試合終了。角田が念願の五輪金メダルを獲得した。
角田は1回戦、ブラジル選手に得意の巴投げから腕ひしぎでわずか45秒で一本勝ち、2回戦でも南アフリカの選手に同じく腕ひしぎ十字固めで1分11秒の一本勝ち。そして、準々決勝は昨年の世界選手権の決勝で戦ったブクリ(フランス)に巴投げで一本勝ちと圧倒的に勝ち上がった。
準決勝はタラ・バブルファス(スウェーデン)に攻めるもポイントに至らず延長線のゴールデンスコアとなったが、バブルファスが3度目の指導となり、角田の反則勝ちで決勝に挑んでいた。
角田はこの48kg級では2004年のアテネ五輪の谷亮子以来20年ぶり金メダル。31歳(11カ月)で日本柔道の女子では歴代最年長での金メダルに。 さらに日本選手(TeamJapan)として夏季オリンピック通算500個目のメダル獲得となった。
優勝した角田は、試合後のインタビューで「ずっとここを目指してきた。コーチが嬉しがってくれたことが一番嬉しかった」と笑顔。
相手に警戒されたことについては「途中なかなかかからなくなったり、対策されてるという部分もあったが、最後まで自分を信じて戦おうと思いました」と3連続一本も準決勝では苦戦。決勝では防御中心の相手になんとか巴投げで技ありを奪い優勝につなげた。
角田は最後に初めての五輪出場に「いつもに大会と全然違ってプレッシャーやファンが多かった。ここで一つ成長できたかなと思います」と語った。
なお、同日開催された、柔道男子60kg級では永山竜樹(28)が3位決定戦でトルコのS・イルディスに勝利し銅メダルを獲得した。
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