2024/07/29（月）UP
（最終更新：2024/07/30 13:21）

阿部詩、波乱の２回戦敗退

　7月28日、パリ五輪柔道女子-52kg級では五輪連覇を狙う阿部詩がまさかの２回戦敗退！映像もネットで公開され衝撃が走っている。

　阿部は初戦、世界を２度制覇した出口クリスタの妹、出口ケリー（カナダ）にわずか57秒、大外刈りで一本勝ちし五輪2連覇へ好調な出だしだった。しかし２回戦、世界ランク１位のケルディヨロワ（ウズベキスタン）に内股で技ありを奪うなど、順調と思いきや、次に技を賭けに行ったところをバックから谷落としで投げられ、逆転の一本負けとなった。

　負けた阿部は畳から降りると、座り込んで号泣。歩くのもままならない様子でコーチに支えられ退場し会場から「ウタ」コールが沸き起こった。この映像を見た視聴者からは「相手は世界ランキング１位、強かった」「いい試合だった」と労うものや「いくらなんでも泣きすぎ」と武道の世界女王が負けて泣きすぎだとの声も多々あった。

谷落としで投げられる阿部詩（＠judo）

　阿部を破ったケルディヨロワ。海外サイトでは「ケルディヨロワの勝利は、コーチのマルコ・スピトカの指導のもとで培われた綿密な準備と戦略の賜物だ」とするも警戒が必要だとし、「この劇的な勝利の課題は集中力を維持すること。それはトーナメントで勝ち上がるのに重要で、準々決勝、準決勝、決勝と勝ち続けなければいけない」と紹介された。ケルディヨロワは勝ちに浮かれず、淡々と作戦を遂行し勝ち上がった。そして決勝で、東京五輪で-48kg級を制したディストリア・クラスニチ（28＝コソボ）に勝ち、五輪初の金メダルを獲得した。

　阿部はまだ24歳、きっと復活してくるだろう。昨年の世界選手権では決勝でケルディヨロワを押さえ込みで破っており、今回はリベンジを果たされた。次は安倍がリベンジする番だ。今後に期待だ。

▶︎次のページは【フォト＆動画】阿部詩が豪快に投げられ一本負けのシーン