【五輪・柔道】出口クリスタが悲願の金メダル！日本は舟久保遥香、橋本壮市が共に銅メダル

2024/07/30（火）UP
（最終更新：2024/08/04 06:56）

　パリ五輪（29日）、柔道女子57kg級では、互いに日本で活動する２人が決勝に。長野出身で過去２度の世界優勝の出口クリスタ（カナダ）が今年の世界女王フ・ミミ（韓国）を延長反則で下し悲願の五輪初優勝を決めた。出口は初戦の２回戦でヒメネス（パナマ）に大内刈りで一本、準々決勝はゴールデンスコアで背負い投げで技ありで勝利し好調ぶりを見せていた。

【フォト＆動画】出口の”マッチョ”な肉体！橋本壮市の豪快な”スペシャル”投げが決まる！ 

　出口は長野出身だが、父のカナダ国籍を選び五輪を目指しこの舞台へ。東京五輪では代表を確実視されていたが、カナダ選考に選ばれず悔しい思いをしていた。そして世界選手権、国際大会で優勝を重ねこのパリ五輪代表を決めた。

　試合は前述の通り２回戦から勝ち上がり、準決勝では、東京五輪銀メダリストで地元フランスのサラレオニー・シジクに合計9分近い死闘。出口は積極的に攻め出たがシジクは潰す展開に。出口は足を痛めたか、たびたび屈伸で足の状態を確認しながらの危うい戦いだった。しかし防戦気味のシジクに消極的に見られたか、シジクに3つ目の指導が与えられ出口が決勝進出。

　反対ブロックからはフ・ミミ（韓国）が決勝に。準決勝では16年リオデジャネイロ五輪金メダルのラファエラ・シルバ（ブラジル）をゴールデンスコアで押さえ込みで破り決勝進出を決めた。
　フ・ミミは東京出身の在日3世。日本名は池田海実で現在は早稲田大学4年生で女子柔道部に在籍している。

　２人は過去の対戦成績は1勝1敗、直近では、今年の世界選手権では13分の死闘に。出口が３つの指導を受けフ・ミミが優勝している。

　今回の決勝では互いに譲らぬ展開に。出口は指導1、フ・ミミは指導を２つ受け後がなくなる。ゴールデンスコアとなり、フ・ミミは一本背負いに何度も行くが出口はかわしていく。そこに出口は消極的ととられたか２回目の指導。互いに指導が2で並び、出口は足や肘を屈伸し満身創痍な模様だったが耐える。その後もフ・ミミは積極的に攻めるが、それが、（判定を意識し）投げ切る気のない偽装的な攻撃を見なされ指導３に。ここで出口が悲願の五輪初優勝が決まった。

　なお準々決勝でシジクに開始9秒で一本負けした舟久保遥香は敗者復活で勝ち上がり、ラファエラ・シルバに反則勝ち。銅メダルを獲得した。男子73kg級では橋本壮市が３位決定戦でアキル・ジャコバ（コソボ）に開始早々の背負い投げで技ありを奪い優勢勝ちで銅メダルを獲得した。

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