角田夏実の天真爛漫ぶりに見た、パリ五輪金メダルへ強いイメージ！”寝技につかまったら終わり”の熟練度

2024/08/11（日）UP
（最終更新：2024/08/12 21:57）

　この写真、角田夏実が五輪デザインのサングラスで微笑む姿は、昨年12月3日のグランドスラム東京でオール一本勝ちで優勝後、舞台裏での一枚だ。お茶目に笑顔でピースサインではしゃぎ、天真爛漫ぶりを見せていた。
　まるで五輪で優勝した後のようだった。7ヶ月後の五輪での金メダルがしっかりイメージができていたのだろう。この姿に記者の「五輪では金？」の質問にも笑顔でうなずいていた。

【フォト】”脱いだらすごい”角田の割れた腹筋！恐怖の寝技も

　角田は、東京五輪は出場を逃したが、21年から23年6月までの３度の世界選手権もオール一本勝ちで優勝と爆進！パリ五輪の代表に阿部兄妹らと共に本番1年1カ月前という柔道界では史上最速で内定した。

　そして12月、このGS東京では試合時間、全試合（4試合）合計してもたった4分29秒。1試合平均69秒と驚異の数字だ。ほとんどが巴投げから腕十字につないだ一本勝ちだったが、「巴投げが不調だった分、関節技が助けてくれました。パリにも繋げていきたいですね」とし「パリ五輪では相当研究はされてくると思う。その部分でその技が封印された時にどう戦うかということを考えて試合に挑みました」と金メダルの獲得を狙い試合に挑んでいた。

　この関節技は、柔道にプラスして総合格闘技道場の高本道場で柔術の技を学びながら磨き上げたものだ。「一度、角田の寝技に捕まると逃れられない」と言われるほどのものになった。過去には阿部詩にも腕十字で一本勝ちしておりその寝技の恐ろしさは阿部も過去に語っており、今回のパリ五輪では、テレビ解説の松本薫も「巴投げも寝技のひとつのようなもの」角田の腕十字とセットの巴投げを含め、彼女の寝技の強さを語っていた。

　先のインタビュー後、ブースから離れ一息ついた角田は五輪の輪が5つデザインされたサングラスをかけ笑顔に。なんとも天真爛漫な姿だった。これが先ほどまでの秒殺でフィニッシュしてきた選手とは思えないくらいだ。もう五輪で金メダルを獲ったかのようなはしゃぎようだった。

　イメージトレーニングで「絶対こうなる」と確信し行動するというものがある。だからこそ優勝に向け油断なく徹底的に練習する。角田にはもうすでに五輪金のイメージがしっかり出来ていうように見えた。
　そしてパリ五輪、対策をされていると踏んだ中で、その対策をし、圧倒的に金メダルを獲得。団体戦の決勝では2階級上の銅メダリストでパワー柔道のフランスのシジクに何もさせず巴投げで一本勝ち。柔道選手の中で最も輝いた一人となった。

　五輪柔道の日本女子では最年長の31歳で金メダルを獲得した角田。帰国の機内で誕生日を迎え32歳となった。今後は総合格闘技にも興味があるというが、帰国後会見では現役続行も示唆。これからも注目していきたい。

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