【ボクシング】武居由樹、那須川天心へのエールの理由「中谷選手よりも…」
9月3日(火)東京・有明アリーナにて行われた[WBO世界バンタム級タイトルマッチ 12回戦]では、同級王者の武居由樹(大橋)が挑戦者で同級1位の比嘉大吾(志成)に3-0(115-112、114-113×2)の判定勝利。ダウンを奪われる場面もあったが、比嘉との死闘を制し初防衛に成功した。試合後、武居からは10月14日に同階級でWBOアジアパシフィック王座に挑戦する那須川天心へエールが送られた。
武居はこの試合、序盤から打ち合いを演じた。11Rには左フックでスリップ気味のダウンを奪われるも、最終12Rまで比嘉を攻め続け、3−0の判定で激闘を制した。試合後のヒーローインタビューで武居は「天心選手、10月頑張ってください!」と話し、会場のファンからは歓声が上がった。
武居は会見で「天心選手はキックボクシングのときからずっとやりたかった選手。ボクシング転向と発表されてからずっとやれたらなと思っていた。(WBC世界バンタム級王者の)中谷(潤人)選手とかより、まずは天心選手とやりたい気持ちが強い」と話し、今後の対戦を熱望した。
武居は14年11月にKrushでキックボクサーとしてデビュー。Krush、K-1で活躍し、キックボクシング戦績23勝2敗、17年には第2代K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王座に輝いた。20年に王座を返上してボクシング転向を表明。今回がボクシング10戦目で全勝、世界戦2度目の防衛に成功した。
一方の那須川は14年にRISEでプロキックボクシングデビュー。衝撃のKO勝利を重ね「神童」の異名で活躍し、18年には初代RISE世界フェザー級王者となった。22年6月『THE MATCH 2022』でK-1三階級王者の武尊との世紀の一戦を制し、翌年にボクシングでプロデビューを果たした。現在プロ戦績4戦4勝、10月にはWBOアジアパシフィックバンタム級王座決定戦に挑む。果たして元キックボクシング王者同士のボクシング世界戦は実現するか。
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