3階級制覇デービスが”来年”引退宣言「これ以上殴られたくない」その理由も

2024/12/04（水）UP
（最終更新：2024/12/04 21:42）

　3階級制覇王者の“問題児”ジャーボンテイ・デービス（30=米）が、2025年3月1日（現地時間）米ニューヨークでWBA世界ライト級王座の防衛戦として、同Sフェザー級王者ラモン・ローチ（29=米）を迎える会見が3日（現地時間）行われた。
　デービスは会見になんと4時間半も遅刻、仕切り直しの会見で彼は「来年で終わり、引退する」と宣言。引退の理由として「業界がゴミ」「子どもが生まれた」からだとした。

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　11月に決定されていたこの試合の会見は、直前で3時間後に変更。更に約1時間半後にデービスが現れ、計4時間半の遅延となった。

　壇上では、Sフェザー級王者のままで挑戦を許されたローチが「俺がアンダードッグだと皆も、そして奴も思っている。その犬を相手に実力を証明するってか。しかしリングでは俺が勝利するんだ」と意気盛ん。ローチはデービスにアマ時代2回負けている。

　対してデービスは「今はあまり熱中していない、正直全然乗り気でない。でも、試合の結果は変わらないけどね」と不機嫌そうなローテンションだ。
　そして司会者に2025年の予定を尋ねられると「来年で終わり、来年で辞めるってことだよ」とそっけなく引退宣言した。

　会見後の囲みでは、引退の理由について「ボクシングなんてクソだ、（業界も）ゴミだ。もうやめる、ウンザリだ。ベルトなんてどうでもいい、ただ金を稼いで抜け出したいだけだ」と自身を取り巻く状況に嫌気がさしていると言う。
　更に「この間、男の子が生まれたばかりなんだ。これ以上戦い続けて殴られたりしたくない」と2番目の子どもが生まれ、健康第一で引退したいとのこと。

　2025年には「3試合する。25年が終われば辞める」とし、興行上層部がライアン・ガルシアとの再戦と、元ライト級統一王者デヴィン・ヘイニー戦になるとコメントしたことについては「やれるんじゃない」と否定しなかった。

　待望論のあったワシル・ロマチェンコ戦については「彼はその時、気分じゃなかったんだろう」と一蹴。
　3階級制覇で現WBC王者のシャクール・スティーブンソンについては「あいつが何を成し遂げた、何もやっていない。あいつを恐れてるって？？パンチ力の全然無いあいつを？全部ディフェンスのあいつを？」と名を挙げる価値もないとした。

　デービスは先月、SNSを一時全消去。後にアカウントを復活させたが、SNSには孤独そうな夜道にうつむいた写真を1枚のみ投稿し、また消すなど不安定な動向もある。
　今回のローチ戦を含めて”あと3試合”というデービス。しかしデービスは近年、試合ペースが年１～２回となっており、25年での引退計画にも疑問符がつくものとなっている。

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