2025/04/09（水）UP
（最終更新：2025/04/09 23:42）

朝倉未来と鈴木千裕が決まった経緯を榊原代表（中央）が語った

　5月4日（日）東京ドームにて開催される『RIZIN男祭り』の対戦カード発表会見が9日、都内にて行われ、［RIZIN MMAルールフェザー級ワンマッチ］で、朝倉未来（JAPAN TOP TEAM）vs前RIZINフェザー級王者・鈴木千裕（クロスポイント吉祥寺）が発表された。会見でRIZIN榊原信行代表は、この対戦が決まった舞台裏を明かした。

　当初、朝倉の対戦相手として平本蓮が予定されていたが、負傷による離脱が決定。急遽、代役を模索する中、プロモーター陣はYA-MAN、鈴木千裕の両選手に白羽の矢を立てた。

朝倉と鈴木がフェイスオフ！

　しかし3月末、両者はそれぞれ敗戦を喫する。YA-MANはKO負け、鈴木もダウトベックにスプリット判定で敗れ怪我の心配もあった。このような状況を受け、榊原代表はONEに参戦中の青木真也にもオファーを出したが「最終的にチャトリの許可が降りずに」と、ONEとの契約上の問題により実現には至らなかった。さらに、皇治も考えたが書類送検という事態によりリストから外れることとなった。

　朝倉未来は平本の怪我で対戦できないことが分かった時から「東京ドーム埋めるのに、一番盛り上がるのは（鈴木）千裕か因縁のあるYA-MANか、そんな選手とやるしかないですね」と語り、運営側にダウトベック戦を中止できないかと持ちかけたこともあったという。しかし実現には至らなかった。

　3月30日、香川大会での萩原京平の活躍を受け、萩原にも出場の打診をしたという榊原代表、事態が動いたのは4月5日。鈴木が自ら榊原代表のもとへ直談判し「準備整えました、やります。10周年、東京ドーム男祭り、俺行きますよ」と出場を志願したのだ。

萩原が朝倉に対戦を要求！言い合いに

　鈴木は、3月30日以降しばらく休養すると語っていたが、もう充電は完了したといい「完璧です」と宣言。「試合後、病院でレントゲンをとったが骨折はなかった」と出ることを決めたという。
　そして周囲の確認も得たうえで、最終判断は朝倉に委ねられた。朝倉は即座に「じゃあ千裕ですね」と応じ、この試合が正式に決定した。

　榊原代表は「鈴木千裕と朝倉未来の試合が、本当に奇跡的にというか、戦いの神がいるとするならば、色んな力が働いて戦う宿命であったのかなと感じてます」と語った。国内外から朝倉への対戦希望の声が相次ぐ中、鈴木がその期待に応える形となった。

　会見を見守っていた観客からは「すげえ、鈴木、男だ！」と喝采の声が飛び交った。

　朝倉未来は「鈴木選手と俺がやったら死闘になると思うし、血だらけになるでしょう」とコメント。まさに激闘必至の一戦となるだろう。東京ドームの舞台で、2人の男が繰り広げる熱い戦いに注目が集まる。

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