2025/05/04（日）UP
（最終更新：2025/05/04 23:30）

敗北を喫し放心状態の伊藤

　5月4日（日）東京ドームにて開催された格闘技イベント『RIZIN男祭り』の［RIZIN MMAルール5分3R59.0kg］で、神龍誠（神龍ワールドジム）と対戦した伊藤裕樹（ネックス）が、試合後インタビューに応じた。

　伊藤は3Rに打撃の打ち合いに持ち込むシーンも作ったが、神龍のグラップリングテクニックで終始コントロールされての敗北。両者は7月開幕予定のRIZINフライ級GP参戦が期待されているが、前哨戦で神龍が伊藤をドミネート（支配）しての3-0判定勝利となった。

　試合後インタビューに登場した伊藤は、「悔しいです」と一言。神龍の印象については「印象は変わらない。身体が柔らかかったです」と振り返った。作戦は「下で削ってパンチで仕留めようかなと思っていました」とプランを立てていたと言うが、神龍がそれをさせなかったようだ。

伊藤（左）と神龍（右）が打ち合う

　落ち込み方は激しいようで、先のことは「今は考えられない。これから考えます」と頭の中が真っ白の様子。RIZINフライ級GPについては「自分的には勝ってGPに出ようと思っていました。そこは、勝たないで出るのは男気ないんじゃないかなと。そこは考えます」と先が見えないようだ。

　東京ドームの歓声を受け「気持ちよかったです。これだけたくさんのお客さんが集まる中、派手な試合をして勝ちたかった。悔しいです」と涙をこらえるような表情を見せた。

＜両選手の紹介＞

　伊藤は過去にTHE OUTSIDER初代50-55王者に輝き、近年はRIZINやDEEPで戦う。22年2月には福田龍彌に敗北したが、続く5月のDEEPで関原翔と壮絶な殴り合いを演じフルマークの判定勝利。22年7月のRIZIN沖縄大会で宮城友一にTKO勝ち。23年2月のDEEPフライ級GP準決勝で本田良介に判定負け、5月は山本アーセンに判定負けを喫し2連敗も、ヒロヤ、トップノイ・キウラムらに5連勝。前回は今年3月にトニー・ララミーを下した。

　神龍は、第5代DEEPフライ級王者で、第10代CFFCフライ級王者の実力者。23年大晦日に堀口恭司とのRIZINフライ級王座決定戦では一本負け、24年4月には韓国ファイターに一本勝ちも、7月の超RIZINでは扇久保博正に判定負け。11月にKENTAから判定勝ちも、大晦日にホセ・トーレスに判定負け。

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