内山高志、武居由樹の強さに驚愕「あの倒し方は凄い」そのパンチを解説！モロニー、比嘉戦で更に成長

2025/05/29（木）UP
（最終更新：2025/05/29 12:21）

　5月28日（水）神奈川・横浜BUNTAIで行われた『Lemino BOXING』の［WBO世界バンタムタイトルマッチ］でユッタポン・トンディを1RTKOで下し、2度目の王座防衛に成功した武居由樹（28=大橋）。この試合を観戦したボクシング元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志が、昨日28日、自身のYouTubeチャンネルで武居の強さについて語った。

【フォト】強過ぎ！武居が3度のダウン奪う豪快KOの瞬間

　武居は、今年1月に試合が組まれていたが肩の負傷により欠場に。復帰戦となった今回の相手は、ムエタイ殿堂の元ラジャダムナン王者のユッタポンだった。試合は1Rにサウスポー構えの武居がワンツーでダウンを奪う。さらにユッタポンを左ストレートで倒す。立ち上がったユッタポンから左で三度目のダウンを奪取すると最後は武居がパンチをまとめ、レフェリーが試合をストップした。

　圧巻の武居のKO勝利を目撃した内山は「いやー、強かった。ユッタポンがどのくらい強いのか分からないほど、武居選手が強かった」と溜息をついた。

　ちなみに武居が倒したユッタポンは、ムエタイ王者の他にも元WBO世界フェザー級タイトルを獲得したロベイシ・ラミレス（キューバ）からアマチュアボクシング時代に勝利したことがある強豪で、これまで一度もダウンを喫したことがなかったという。武居は、そんな強豪を何もさせずに倒してしまった。

　武居の最初のダウンは、サウスポーからのワンツー。内山は「武居選手の右ジャブからの左に対して、ユッタポンは左フックを合わせにいきましたが、アゴにもらってしまいました。この最初のダウンでほぼ終わっていました。あの倒し方は凄い。一撃で倒すパンチが洗練されていました」と一度目のダウンで勝負はついていたと振り返った。

　ここ最近の武居は、昨年5月のジェイソン・モロニー戦（12R判定勝ち）、9月の比嘉大吾（12R判定勝ち）と苦しい戦いが目立つようになっていた。

　内山は「これまで僕がパンチをミットで受けてきた中で、この階級だと武居選手が一番パンチが強かったんです。しかしモロニー戦、比嘉戦と厳しい試合が続き、そのパンチ力が消されていました」とハード対戦相手と試合スケジュールでそこまでの強さが見られなかったというも「今回は、武居選手のパンチ力の強さを再確認できました。モロニー戦、比嘉戦で苦しい試合を経験して一皮剥けました」と武居の成長を評価した。

　武居のパンチ力は、かつて魔裟斗が「鉄球パンチ」と高評価するほどの破壊力がある。内山も同様に、武居のパンチ力の高さを認めつつ、さらに進化していることを再確認したようだ。

　ここまで武居が強さを証明すると、次は誰と戦うのか気になるところ。この階級は、今回の試合を観戦していた休養中のWBA世界バンタム級王者・堤聖也（角海老宝石）、6月8日にWBC・IBF世界バンタム級王座統一戦を控える中谷潤人（M.T）と西田凌佑（六島）、そして格闘技ファン注目の那須川天心（帝拳）、さらに坪井智也（帝拳）と実力者が並ぶ。いずれもマッチアップが実現すれば、夢の対決となる。

　武居は、次戦で誰と戦うのか興味は尽きない。昨日の試合後会見では、「大橋会長に任せます。誰でも戦う」と自信。内山は今回の配信動画で、夢の対決への思いも語っている。ぜひ動画でチェックしてほしい。

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