2025/06/10（火）UP
（最終更新：2025/06/10 18:27）

前王者の大谷（左）と新鋭・木村（右）が対戦決定

　7月20日（日）東京・後楽園ホールにて開催される『KNOCK OUT.55』の対戦カード発表会見が、10日に都内で行われた。［KNOCK OUT-BLACKライト級 3分3R・延長1R］として、前同級王者・大谷翔司（34＝クロスポイント渋谷）と、KNOCK OUT本戦に初出場を果たす新鋭・木村涼仁（21＝Bellus Gym）の対戦が決定、両者が会見に出席した。

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　大谷は昨年6月にKO負けを喫したセーンダオレック・Y’ZDジムと、同12月に王座を賭けて再戦。2R KO勝利でリベンジを果たし、KNOCK OUT王座を“3度目の正直”で戴冠した。今年2月にはリード・ミラーに初回KO勝ちを飾るも、5月の防衛戦でKrushライト級王者の大沢文也に敗れて王座から陥落。今回はその再起戦となる。

　対する木村は、高校生時代に第48回東北総体ボクシング競技少年男子ライトウエルター級優勝の実績を持つ。
　今年4月に行われたTHE KNOCK OUT FIGHTER 61kgワンデートーナメント（UNLIMITEDルール）では準決勝まで勝ち抜くも、負傷により棄権。しかし、6月には日本全国からの才能ある選手の発掘をテーマとして開催される『KNOCK OUT REBELS SERIES』（以下、KRS）の第3回大会にて、KNOCK OUT-BLACKライト級の試合でKO勝利を収めた。

　KNOCK OUTの山口元気代表によると、木村には当初7月5日のKRSでオファーを出したが、木村サイドから「もっと強い相手とやりたい」と要望があり、ちょうど7月の対戦相手を探していた大谷を提案。そして今回の対戦が決まった。

大谷が再起戦に意気込みを語った

　会見で大谷は、前回ベルトを失って進退も考えたことを明かしつつ「成長を見せる一戦にして、フレッシュな気持ちで一から作り上げていきたいと思います」と決意を語る。

　対戦相手については「とても才能があって、若くてフレッシュないい選手ですので、調子に乗せると厄介な相手だと思うので、僕のペースで終始試合を展開したいと思います」と警戒を示す。

　試合では「3R通して支配して倒し切る。また一皮剥けたな、というか、今までの特化した能力にプラスして、3R通して支配することも意識して戦おうと思っています」と3R通してペースを掴み、倒し切ると意気込んだ。

　最後にファンへ「復帰戦ということもありますし、絶対落とせない試合でもあるので、反骨心とか絶対に負けられないという気持ちを見て欲しいです。一から作り上げてここから這い上がっていこうと思っているので、失った信用を取り戻してもらえるような試合にしたいので、注目していただきたいです」とメッセージを送った。

　対する木村は「本戦初出場1戦目から、前チャンピオンの大谷選手と試合させていただけることを感謝しています。僕にとっては大チャンスで、勝てばジャイアントキリングだと思うので、見ている皆さんをしっかり盛り上げられるように、死に者狂いでリスペクトを持って勝ちます」とコメント。