UFCホワイトハウス大会、まさかの訴訟へ「景観そこなう」「営利目的」開催中止か
米ホワイトハウスの正面に、高さ約28mの巨大照明構造物が出現した。6月14日(現地時間)に同地で開催予定の『UFC Freedom 250』に向けて建設されたもので、その異様な光景が世界中で話題を呼んでいる。しかしワシントン周辺の住民が、開催差し止めを求めて連邦地裁に提訴し、波乱の展開となっている。
【フォト】ホワイトハウス前に巨大UFC会場!ライト点灯の異様な光景
■ホワイトハウス南庭に28m超の巨大構造物、UFC史上初
大会はトランプ大統領の80歳の誕生日と米国独立250周年記念行事の一環として開催予定。ホワイトハウス南庭には「ザ・クロウ」がオクタゴンを囲む特設アリーナとして設置され、リンカーン記念堂での計量も予定されている。
米国の象徴的空間を丸ごと使った“超大型イベント”だが、ワシントン周辺の住民2人が同大会の開催差し止めを求めて連邦地裁に訴えを起こしたと海外メディアが報道。「景観を損なう」「営利目的ではないか」と批判が集まっている。
■住民が差し止め請求「公共の記念碑を私的利益に」
訴えを起こしたのは、退役軍人のポール・ロマーノ氏と市民活動家のスーザン・ダグラス氏。
公益法律団体パブリック・インテグリティ・プロジェクトが代理人となり、米国立公園局と内務省による大会承認は違法だとして、ワシントンD.C.連邦地裁に一時差し止め命令を求めている。
訴えでは、ホワイトハウス南庭やリンカーン記念堂といった象徴的空間を、民間の営利スポーツ興行に使わせることを問題視し、「公共の記念碑は私的な利益のために貸し出されるべきではない」と主張。
「ザ・クロウ」についても、連邦公園地への大規模建造物設置には議会承認が必要なのに手続きを経ていないと指摘している。
■政府側は反論「合法」「訴えは遅すぎる」
政府側は「UFC Freedom 250は連邦法に違反していない」と主張し、開催直前の提訴についても「遅すぎる」と反論。
「ザ・クロウ」はイベント後に解体される一時的構造物であり、議会承認は不要だとしている。ESPNは、準備に「6000万ドル超」と「数万時間の労働」が費やされたと政府側が強調していると報じている。
一方、AP通信は、ホワイトハウス南庭では過去にもテニスやゴルフ、Tボールなどのスポーツ行事が行われてきたと指摘しつつ、「しかしUFCのようなものはなかった」と異例さを強調。金網のケージと巨大照明を備えた“血のスポーツ”が持ち込まれると報じている。
■メインはトプリアvsゲイジー、豪華カードも法廷バトルに
同大会はメインイベントでイリア・トプリアvsジャスティン・ゲイジーのライト級王座戦、セミでアレックス・ペレイラvsシリル・ガーヌの暫定ヘビー級王座戦という超豪華カード。しかしオクタゴンの外ではすでに“法廷バトル”が開幕しており、裁判所が差し止めを認めれば、開催直前で中止となる可能性もある。
■雨天リスクも、当日は雷雨の予報
さらに当日の天候も不安材料だ。英紙ガーディアンは、6月14日ににわか雨や雷雨の可能性があると報道。英紙ザ・サンも、ダナ・ホワイト代表が雨、雷、虫の問題を懸念していると伝えている。
法廷では訴訟、屋外では雨雲。前代未聞のホワイトハウス大会は、開催直前まで波乱含みの展開となっている。
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