那須川天心の葛西トレーナー、井上拓真に警戒!「速い、テンポも井上チャンピオンのボクシング」
9月27日(日)、東京・TOYOTA ARENA TOKYOで行われる[WBC世界バンタム級タイトルマッチ]で、王者・井上拓真(大橋)に挑む同級1位・那須川天心(帝拳)。15日、井上が公開練習を行い、那須川を指導する葛西裕一トレーナーが視察に訪れた。
井上はシャドーボクシングとミット打ちを披露。ミットでは力強いワンツー、前に前に打ち込むダブルのジャブなど軽快な動きを見せ、決戦に向けて順調な仕上がりをアピールした。
その動きを間近で見た葛西氏は、井上について「速いですね。テンポも井上チャンピオンのボクシング」とスピードを高く評価。パンチの速さだけでなく、動きの連係や反応の良さなど、改めて世界王者の実力を警戒する様子を見せた。
一方、井上が公開した練習は、シャドーボクシングとミット打ちを各1ラウンドずつ。葛西氏は「(公開練習の)2Rだけでは分からない」と話し、この日の内容だけですべてを判断することはできないとの見方を示した。
両者は昨年11月、WBC世界バンタム級王座決定戦で初対決し、井上が12回判定勝利。那須川にとってはプロボクシング初黒星となった。その後、那須川は4月に元世界4階級制覇王者フアン・フランシスコ・エストラーダを破り、再び井上への挑戦権を手にした。
約10カ月ぶりの再戦について、葛西氏は「2回目なのでお互いに手の内を知っている。でも(那須川は)挑戦者なので、完璧な崖っぷちだし、天心は行かざるを得ない。胸を借りるつもりでどんどん挑んでいくという、分かりやすい構図ですから」と語り、挑戦者として積極的に仕掛ける必要があるとの考えを示した。
葛西氏は前日の那須川の公開練習でも、エストラーダ戦以降「パワーもスピードもレベルアップしている」と成長を強調している。スパーリングも約150ラウンドを消化するなど、再戦へ向けて徹底的に準備を進めてきた。
王者・井上のスピードを改めて確認した葛西氏は、公開練習を動画で撮影し、那須川とも情報を共有する意向を明かした。10カ月ぶりの再戦で、進化した那須川が王者の牙城をどう崩すのか。両陣営による“情報戦”も含め、決戦への緊張感が高まってきた。
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