【NJKF】4年ぶりの復帰戦を迎えるユウ「これから『無理だろう』と思われる相手を倒していく」
10月24日(土)神奈川・保土ケ谷公会堂で開催される『NJKF 2026 3rd』のダブルセミファイナルⅡに出場するユウ・Art of Siam gym(=大田原友亮/B-FAMILY NEO)の試合前インタビューが、主催者を通して発表された。
ジュニア時代からタイを拠点にし、ムエタイの二大殿堂スタジアムであるラジャダムナンとルンピニーでキャリアを重ねてきたユウは、“逆輸入ファイター”としても日本で活躍し、14歳3カ月という日本最年少でUKFキックボクシング日本フライ級王座を獲得。その1年後にはUKFインターナショナルタイトルを獲得して二冠王に輝いたほか、タイではタイ記者協会選出のシンラパムエタイ賞(芸術技賞)を受賞し、THAI FIGHTとも契約するなど注目を集めてきた逸材だ。
2022年10月30日のムエタイスーパーファイトでポームロップに4RTKO負けを喫して以降、試合から遠ざかっていたが、今回4年ぶりの復帰戦が決まった。
「数年前から怪我で足にボルトを入れていて、それを抜くまでに時間がかかり、『その期間は練習もしてはいけない』とドクターストップがかかっていました。一切格闘技とは関わらず、仕事をしながらのんびりしていましたが、自分の中でまだムエタイをやりたいという気持ちもありましたし、自然に業界から消えていくのだけは避けたかった」と復帰の理由を語るユウ。
ジュニア時代に同世代で戦ってきた那須川天心はボクシング、平本蓮はRIZINのリングで活躍しており、「タイ以外の練習では、お父さんが立ち上げたB-FAMILY NEOで天心や平本と一緒に泣きながらスパーリングをしていました。あの子たちがあそこまで行くというのは凄いことだと思います。天心はボクシングで、平本はRIZINで活躍していて、僕はただその波に乗れなかっただけ。だからそれを見て悔しいといった感情は特になく、『すごく頑張ってるな』と思っています。お父さんが立ち上げた『WINDY SUPER FIGHT』では武居由樹や石井一成も育って、みんな有名になっていきました。今のキック界があるのは、そういう活躍できる場所があったからだと思います」と当時のことを振り返りながら、今の心境を明かす。
「今は全盛期の状態にはまだ戻っていないですけど、試合ができるところまでは復活しました」というユウは、ジュニア時代と同じく父親の大田原光俊氏と親子マンツーマンで練習を再開。「昔必死に頑張っていた時のことを思い出します(苦笑)。これから2、3試合やってみて、どうなるか次第ですね。思ったよりは動けているかなと。全盛期の20%ぐらいなので、まだまだ伸びる余地があるとプラス思考で考えています」と、徐々にではあるが調子は戻りつつあるという。
今回の復帰戦の相手はNJKFライト級2位・岩橋伸太郎(エスジム)に決定。ユウはこれまで50~57kg前後を主戦場としてきたが、今回はライト級(62.5kg)での試合となり、「相手のことは全然分からないです。YouTubeでちょっとだけ映像を見たのですが、元チャンピオンみたいですけど、強いという印象はあんまりないです。今回はどこまで動けるかを試しながらできればいいなと。フルラウンド使って自分の感覚を取り戻したいですが、できれば2ラウンドぐらいで終わらせられたらと思っています」と階級差は特に問題視していない。
復帰戦をクリアした今後の目標については、「今、ムエタイで稼げる時代じゃないですか。僕がタイでやっていた頃はそうじゃなかったから、ここ数年で稼げるだけ稼いで、そこで名前を残せればいいかなと。まずは一試合一試合大事にやりたいですね。タイでもやりたいですし、昔の雰囲気を味わいたいです。そもそも昔は、お父さんがルールや体重に関係なく試合をどんどん決めていたので、こっちが選ぶ権利もなかったのですが(苦笑)、ここからどこまで行けるか。行けるところまで行こうと思っています」と焦ることなく試合をこなしていきたいと話す。
最後に「タイ人にKO負けして終わっているから、負けたままでは終われないです。もう一回、昔タイにいた時みたいにがむしゃらにやります。これから『無理だろう』と思われる相手をいっぱい倒していき、どこまでできるかは分かりませんが、この歳からでもできるんだというのを少しずつでも証明できたらなと思います」と、30歳からの“再挑戦”に意欲を見せた。ユウの逆襲がここから始まる。
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