KOするパンチのコツは、肩がズレない姿勢にあった!”3連続KO勝利”王者・森岡悠樹が動画で解説
9月23日、『KNOCK OUT.57』(東京・後楽園ホール)の[KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王座]では、REDルール同級王者の森岡悠樹(北流会君津ジム)が、鮮烈な右ストレートでKO勝利。見事に2冠を手にした。森岡はこれで、右ストレートで3連続KO勝利だ。
森岡はイーファイトの取材に、KOの秘密を「力が逃げない角度で打つ」「肩がはまっている位置がある」と動画で実演した。
【動画】森岡が”KOパンチ”の姿勢を解説!実際のKOシーンも
森岡は20歳でキックボクシングを開始。勝っても負けても激闘、ダウンやKOの多い試合が売りだ。
近年はとくに右ストレートでKO・ダウン連発。現在7連勝中だが、うち4つは右ストレートでのKO勝利となっている。
9月の”2冠達成”試合では、相手の新鋭・福田拓海とは1R早々、ダウン応酬の激闘。しかし最後は森岡がワンツーで前に出て、ロープに追い詰められた相手の右フックに合わせ、右ストレートを打ち抜きKOした。
この右ストレートの威力は、どこから来るのか。森岡に取材した。
■力が逃げない角度が大事
森岡は「自分が10年間やってきたミット練習は、本当に一発一発全力で打つのみ」とコンビネーションではなく、とにかく一発を大事にしてきたと言う。
その上で、パンチを当てる時には「体全体に衝撃が来る位置がある」と言い、「どんなに(拳が)押されてもびくともしない、肩がはまっている位置がある。ここでインパクトできるように」と、体全体が“ロック”されている位置でパンチを当てるようにしてきたとのことだ。
また、当てる拳の位置も重要だ。森岡は“拳が硬い”と言われることが多いというが、ミットやサンドバッグ練習で気をつけていることがある。
森岡は拳を握り、人差し指と中指の拳骨(第3関節)を示しながら「この2本だけを当てる。どの角度から当てても、手首が絶対に曲がらないようにする。手首がまっすぐだからこそ、力が逃げない」と解説。
常にピンポイントで当てているため、この10年、拳の皮は剥けたことがないとのことだ。
■相手にパンチを出させる
磨いた強打を打ち込むタイミングも大切だ。
森岡は「打ち合いの中では、自分が相手に(パンチを)出させている」と解説する。続けて「圧力をかけると、相手もどうしても、(自分もパンチを)出さないと怖いとなる」と言う。
今回も相手の”苦し紛れ”の右フックに、右ストレートを差し込んだ。
森岡は「打ち合いの中で倒すことは、実はあまり無い。パンチも、倒す時よりも力が入っていない。そして穴が開いた時に『ここだ』とドン!と狙う。スパーリングでも、隙間を通すことを意識している」と打ち合いの中で、タイミングを見計らっていると言う。
森岡は、この9月のタイトルマッチの勝利後、わずか一ヶ月半後の11月8日、カンボジア武術・クンクメールとの対抗戦に、大将戦として参戦。
今回はKOとはならなかったが、やはりダウン応酬の激闘。判定勝利し、日本勢が連敗を強いられていたクンクメール勢に、王者として一矢報いた。
今後も森岡の熱い闘いと、ますます磨かれる”右ストレート”に注目したい。
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