那須川天心に試練！ WBCが王座挑戦者決定戦にロマゴンに勝利の元王者エストラーダを指令

2025/12/04（木）UP
（最終更新：2025/12/04 12:00）

　WBC（世界ボクシング評議会）が、3日にタイ・バンコクで第63回総会を開催し、WBC世界バンタム級1位の那須川天心（帝拳＝27）と同級3位のファン・フランシスコ・エストラーダ（メキシコ＝35）に同級挑戦者決定戦を行うことを指令した。
　現王者は井上拓真。もし2人の試合が実現那須川がエストラーダに勝てば井上との再戦も見えてくるが、相手は元世界2階級制覇王者のエストラーダ、ロマゴンにも勝利している強豪だ。

【動画】エストラーダの強さ、その激闘シーン！

　那須川は、11月24日に開催された［WBC世界バンタム級王座決定戦］（トヨタアリーナ東京）で、当時同級2位だった井上拓真（大橋）と対戦して判定0-3で敗北し、キック時代と合わせてプロ公式戦初の黒星が話題になった。

　初敗北を喫した那須川の今後の動向が気になる中、WBCは井上拓真の持つ王座への次期挑戦権として1位の那須川と3位のエストラーダとの試合を指令した。

　エストラーダは、元世界2階級制覇王者で4階級制覇“ロマゴン”ことローマン・ゴンザレス、スーパーフライ級の強豪カルロス・クアドラスやシーサケットらにいずれも勝ち越しているレジェンドだ。

　とくにロマゴンとは因縁が深く、21年3月は足を止めて打ち合う死闘を制したエストラーダだが、ジャッジを巡るトラブルが発生して王座返上。22年12月にロマゴンと再戦して勝利し、王座返り咲きに成功している。

　戦績は49戦45勝（28KO）4敗で、無尽蔵のスタミナとタフさを持っている。もしもエストラーダとの試合が実現すれば、那須川にとってかなりの試練になるはずだ。

　那須川が井上拓真へのリベンジロードへ進むことができるのか、それとも……。那須川の次戦は、大きなターニングポイントを迎えることになりそうだ。

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