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NEXT STARS FILE 002 ニモ

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2015/02/09(月)UP

 ベビーフェイスでありながら、得意のヒジで相手を切り裂き血まみれにしてしまう。そんなマンガにでも出てきそうな、見た目と戦い方のギャップを感じさせるのがニモだ。

 2010年10月10日、高校3年生でプロデビュー。NJKF所属ながら、デビュー戦はMA日本キックのリングだった。出場予定選手が怪我で欠場となったため、急遽出場が決まったのである。デビューから8戦目までは2つの引き分けを含む負けなし。出世試合となったのは7戦目のウエンツ☆修一戦だった。

 ウエンツは元J-NETWORKスーパーフライ級王者で、この時はK-1アメリカ大会で秒殺KO勝利を収めた直後の凱旋試合だった。大いに注目を集めたこの試合で、ニモは1Rにハイキックでダウンを奪われながらもヒジを駆使して2Rに縦ヒジでダウンを奪い返し、さらにヒジとヒザの乱れ打ちで逆転判定勝ち。一躍その名を轟かせることになった。

 ヒジを得意とすることになったきっかけは、タイ人コーチから「ヒジが危ない形をしている」と言われたことや、ジムの仲間たちからも「ヒジの形がいい、当たれば切れる」と言われたことだった。当初はヒジなしルールで試合をしていたが、その頃からヒジを練習していたという。

 9戦目のNJKFフライ級王座決定戦で貴・センチャイジムに判定で敗れて初黒星を喫したが、12戦目の再戦では貴をヒジで大流血に追い込んでのTKO勝ちでリベンジ。21歳でNJKFフライ級王座に就いた。しかし、続く13戦目でWBCムエタイ日本フライ級王座決定戦に臨むも、大ベテランのTOMONORIに敗れて2冠王ならず。この試合は両者が流血する死闘となったが、ニモが鼻の骨折の疑いから試合続行不可能と判断されてTKO負けとなった。

 大勝負の2試合で敗れてしまったが、まだ13戦9勝(3KO)2敗2分とキャリアは浅く、これからの選手だ。ジムの会長や仲間によれば、練習よりも試合で本領を発揮する本番に強いタイプだという。ヒジの精度をさらに高めていけば、好戦的なファイターだけにもっと人気が出るだろう。

 ニモが望んでいるのはTOMONORIとの再戦。「もう次にでもぜひやりたいです。去年はWBCムエタイのベルトを獲り損ねたので、今年は獲ります」とリベンジを宣言している。また、「他のフライ級チャンピオンにもいいアピールが出来れば」と他団体の同階級王者との対戦も望むところだ。

【試合動画】TOMONORIとの流血戦となったタイトルマッチ

PROFILE
ニモ
1992年7月27日、東京都出身
身長167cm
NJKFフライ級王者
キングジム所属
リングネームのニモはアニメ映画「ファインディング・ニモ」から。ニモのように小さくてかわいいことからコーチが名付けた
※詳細は選手名鑑へ 

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