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【K-1】極真カラテ世界王者テイシェイラがジャパンGP制覇!武蔵が1回戦敗退の大波乱

シュルトがバンナに判定勝利、バダハリはグラウベに1R KO勝利
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2008/06/29(日)UP


FEG
「K-1 WORLD GP 2008 IN FUKUOKA」(2P目)

2008年6月29日(日)マリンメッセ福岡
開場13:30 開始15:00

▼セミファイナル(第9試合) K-1スーパーヘビー級タイトルマッチ K-1ルール 3分3R延長2R
○セーム・シュルト(オランダ/正道会館/王者)
判定2-0 ※30-29、29-29、30-29
●ジェロム・レ・バンナ(フランス/Le Banner X tream team)
※シュルトが初防衛に成功。

 ワンマッチの勝率が80%を超え、そのKO率は85%というバンナ。今回はトーナメントではなくワンマッチでシュルトとの対戦を熱望し、実現に至った。

 一方、昨年3月にレイ・セフォーをKOしてスーパーヘビー級チャンピオンになったシュルトはこれが初防衛戦。ワールドGPでは史上初の三連覇を達成し、現在13連勝中という完全無欠のチャンピオンである。

“無冠の帝王”“K-1の番長”と呼ばれるバンナがストップ・ザ・シュルトに成功するか、それともシュルトが2006年12月(ワールドGP準々決勝=判定勝ち)、2007年12月(ワールドGP準決勝=TKO勝ち)に続いて3連勝を収めるのか?

 1R、シュルトの前蹴りから試合はスタート、バンナは右ローを返す。ジャブと前蹴りを出しつつ前へ出て行くシュルト、バンナは右へ回り込みながら右ロー。

 バンナが潜り込むような姿勢からのパンチ、そして右ロー。シュルトはヒザ蹴り、後ろ蹴り。ジャブを伸ばすシュルトに押される場面が多いバンナだが、それでも左ストレートを出していく。

 2R、シュルトが前蹴り、ハイキック。圧力を掛けて前に出て、ジャブを伸ばしてさらに前蹴り。バンナはパンチを出してローキックへ繋ぐ。

 潜り込もうとするバンナだが、シュルトに組まれてしまう。シュルトの右ストレートに右ローを返し、パンチで打ち合っていくがシュルトとのリーチ差は歴然。当たるのはシュルトの左ジャブばかり。続いてシュルトはヒザ蹴り。

 バンナはボディに狙いを絞り、パンチをボディに入れて右ロー。シュルトは右ストレート、ヒザ蹴り、そして右ジャブ。このラウンドはシュルトがかなり前に出て圧力を掛けていった。

 3R、前に出て行くシュルトが右ヒザを突き上げる! コーナーへ詰めたバンナへ上段後ろ廻し蹴り。バンナが左右フック、やや怯んだシュルトへバンナが左ストレートでアタックを掛ける。バンナの攻撃が当たり、シュルトの攻撃は空振りが目立つ。

 しかし、シュルトは前蹴りで距離をとり、ジャブから右ヒザ! ワンツーを放ち、ローに繋ぐバンナ。シュルトは一度下がるとすぐに前へ出て右ストレート、そして掴んでのヒザ蹴り。

 攻撃を当てるチャンスを3Rに掴んだバンナだったが、ジャッジは1名だけがドローで2名はシュルトに1ポイントをつけた。絶対王者の牙城は揺るがず、シュルトが初防衛に成功した。

 シュルトはマイクを握ると「皆さん、ついに王座を守り抜きました。K-1の皆さん、ファンの皆さん、K-1のオーナーありがとう。それから、僕の小さな息子にもいい報告が出来ることが嬉しいです」と喜びを語った。



▼第8試合 K-1ヘビー級タイトルマッチ K-1ルール 3分3R延長2R
○バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム/王者)
KO 1R2分30秒 ※右フック
●グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/極真会館/挑戦者)
※バダ・ハリが初防衛に成功。

 昨年4月28日、藤本祐介との王座決定戦に勝って初代ヘビー級チャンピオンになったハリの初防衛戦。

 挑戦者はこれが初対決となる極真カラテの怪物グラウベ。3年連続でワールドGPのベスト4になっているという安定した実力を持ち、K-1トップクラスに長く君臨している実力者だ。

 1R、いきなりハリの左ジャブ&右ローがスピーディーにヒット。グラウベのローにジャブを合わせ、すぐに右ロー、右ボディストレート。スピードがグラウベとは段違いに速い。

 鋭いジャブを突き、グラウベのローをカットして速いワンツー。ハリのパンチ&ローがかなり伸びる。

 ハリのスピードについていけず棒立ちのグラウベは、ハリの左フックからの右ハイキックで動きが止まる! 一気にパンチ&ヒザでラッシュをかけて、ロープ際で右ストレートからの左アッパーフックでダウンを奪うハリ!

 グラウベが立ち上がるとパンチでロープ際に詰めていき、右フックで2度目のダウン! グラウベは立ち上がることが出来ず、ハリが圧倒的な勝利で初防衛を果たした。

「コンニチハ! 私はここでパートナーのみんな、ガールフレンド、K-1スタッフの皆さんに感謝します。集まってくれた多くのファンにお礼を申し上げます。今日は全力を尽くしました。そして今、K-1の新しい世代が始まりました!」と、新時代の到来を宣言した。

▶︎次ページは中迫vsテシェイラ、前田慶次郎※後の京太郎vs佐藤匠

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