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【修斗】リオン武が土屋大喜にKO勝ちで世代交代を許さず!岡嵜と生駒が王座奪取

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2011/04/29(金)UP

サステイン
「プロフェッショナル修斗公式戦
修斗伝承 2011~東北地方太平洋沖地震支援チャリティー~」
2011年4月29日(金・祝)東京ドームシティホール(旧JCBホール)
開場14:00 開始15:00

▼メインイベント(第10試合)ライト級 5分3R
○リオン武(シューティングジム横浜/第5代・第8代世界同級王者)
KO 2R4分27秒 ※パウンド
●土屋大喜(roots/世界同級1位・環太平洋同級王者)

  ノンタイトル戦ながら、世界選手権をセミ前に押しやったメインイベントは、ある意味、師弟対決ともいえるリオンと土屋の一戦。前に出る土屋に対し、リオン がローを当てていく。ルミナばりのサイドスタンス(横構え)を取るなど、スタンドで工夫を見せる土屋は、スーパーマンパンチ(ジャンプして飛び込むように して打つパンチ)で距離を詰める。

 ラウンド中盤、前に出たリオンは左を当てていく。小刻みなステップを踏む土屋に対し、ローで応えるリオン。彼もまた右手を上に伸ばすフェイントから、左をヒットさせていく。試合は土屋が距離を詰めるも、決定的な攻撃を見せることのないまま初回が終わった。

 2R、前に出た土屋がフックを打ち込む。距離を取るリオンは、首相撲の体勢を狙うも土屋がアッパーを放っていく。サイドキックから、その場飛びでステップを入れかえる土屋に対し、リオンは右ヒザを狙うも、これはクリーンヒットしない。

 コーナーにリオンを詰め、右アッパーをヒットさせた土屋は、変則的なリズムとスイッチを繰り返しプレッシャーを与え続ける。

 攻め辛そうなリオンは、左ジャブを連続で繰り出すも、自分の距離で戦うことができない。しかし、リオンの右ストレート一発で土屋が腰から崩れ落ちる。と、そのままリオンが追い打ちを掛け、勝利を決定づけた。

「まぁ、二人にとって良い練習になりました。これで二人とも強くなるでしょう。土屋は試合だから騙そうとしていたのかもしれないですけど、いつも通りの方が戦い辛かった」と勝者リオンは余裕のコメントを残した。


▼セミファイナル(第9試合)世界フェザー級チャンピオンシップ 5分3R
○岡嵜康悦(中之島MMAアカデミー/挑戦者・同級1位)
KO 2R2分24秒 ※パウンド
●勝村周一朗(リバーサルジム横浜グラウンドスラム/王者)
※岡嵜が第7代王座に就く。勝村は初防衛に失敗。

 昨年3月に上田将勝に勝利し、修斗世界フェザー級王座を獲得した勝村が岡嵜と対戦する初防衛戦。

 踏み込んでくる岡嵜に左ローを放つ王者、まずは右ストレートをヒットさせる。パンチを受けながら、勢いのある空振りが脅威に映る挑戦者・岡嵜、まずはボ ディをヒットさせる。スタンドで鉄槌、ハーバーブロー(裏拳打ち)と変則的な打撃を見せた勝村は、右ストレートをヒットさせると、一気にテイクダウンから 首を絞めに。

 岡嵜の右腕を両足で挟み、かなりタイトに締め続けたように見えたが、左手首を掴まれ、極め切れない。トップを取った岡嵜に対し、ラバーガードからハイガードとガードワークを駆使する王者に、岡嵜の強烈なパウンドが襲い掛かる。

 ラバーで頭を下げさせたい勝村だったが、岡嵜は胸をはりベースを作ると、強烈な左のパウンドを落とす。ダメージの蓄積は避けられない勝村は、逆の足でラバーの体勢を取り、ラウンド終了のゴングを聞いた。

  タイトル戦独特の緊張した雰囲気のなか、それぞれの得意分野で戦いたい2R。岡嵜の右ボディストレートが、勝村を襲う。コーナー・レスリングの展開のな か、足のつけ根にスネを当てて距離を取る勝村は、岡嵜が距離を取ると一気に距離を詰めて打撃戦へ。しかし、ここで岡嵜のパンチを受けてダウン、インサイド から岡嵜が鉄槌を連打すると、王者は動きが止まり、レフェリーが試合をストップした。2R2分41秒、TKO勝ちで王座を獲得した岡嵜。

  前評判通りの地力を見せつけた新王者は、前王者、両親、関西の練習パートナーやジム関係者に勝利を捧げるとコメントし、「(ベルトの感触は)思った以上に 重いです。これから勝村選手から受け継いだベルトを、勝村選手の名を汚すことなく、一人前の試合ができてお客さんに喜んでもらえるようなチャンピオンにな りたいです」という言葉で結んだ。


▼第8試合 ライト級 5分3R
○日沖 発(ALIVE/同級世界王者)
一本 2R1分36秒 ※三角絞め
●ドナルド・サンチェス(アメリカ/Fit NHB)

 KOTC世界バンタム級王者サンチェスを迎え撃つ修斗世界ライト級&SRCフェザー級チャンピオン日沖。

 まずは日沖の蹴りをかわし、左右のフックを打ち込んだサンチェス。日沖も前蹴りから、右、そして左を伸ばす。サンチェスのローを冷静にかわし、左ジャブを繰り出す日沖は、前に出てくるところを左で迎え撃つ。

 着実にパンチを当てていく日沖に対し、コーナーに詰められ気味になるサンチェス。そのサンチェスが前かがみになったところに、組みついた日沖はギロチンを防ぎ、トップを奪取する。

 インサイドから冷静にパウンドを落とす日沖は、蹴り上げに一度は距離を取りながらも、足を捌いてマウントを奪取する。残り1分30秒となり、マウントをキープしパウンドを落とす日沖だが、しがみついていたサンチェスに姿勢を崩され、立ち上がられてしまう。

 スタンドに戻っても冷静な日沖は、左をヒットさせてシングルレッグ(片足タックル)で再びテイクダウンに成功する。サンチェスは手首を掴もうとするも、日沖は振りきり勢いのある右を落として初回を終える。

 2R、常にリング中央で戦う日沖は、絶妙のタイミングでシングルレッグから、腰を取り、テイクダウンへ。足を捌き、サイドへ回ると、肩を跨いだ状態でマウントへ。

 そのまま三角マウントの状態になった日沖は、返されてもなお完璧な形で三角絞め。危なげない横綱相撲で、2R1分36秒、一本勝ちを手にした。

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