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【ショータイム】タイロン・スポーンが快勝、カリム・ベノーイは王座転落

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2011/06/18(土)UP

「IT’S SHOWTIMEマドリード大会」
2011年6月18日(土・現地時間)スペイン・マドリード

▼メインイベント ヘビー級 3分3R
○タイロン・スポーン(オランダ/ブラックレーベルファイトクラブF.F.C)
判定5-0
●ローレン・ハヴィエル・ホルヘ(スペイン)

 スペイン初上陸の『IT’S SHOWTIME』(ヨーロッパ最大の立ち技格闘技イベント)。全6試合はスペインvs世界の構図だった。

 メインはスポーン。それなりの作戦を持ってリングに上がったホルへだったろうが、スポーンのニックネームが何故に『キング・オブ・ザ・リング』であるのかをすぐに体で知ったようだ。

 スピード、パワーそして集中力とコンビネーション。これらを駆使して攻めて来るスポーンに為す術なくホルへ はダウンを喫した。遠慮なくスポーンは自分のペースで攻め続けた。得意のヒザも繰り出す。最後まで踏ん張ったホルへだが、健闘及ばず勝負はスポーンの圧勝 で終わった。


▼セミファイナル ヘビー級 3分3R
○アブラハム・ロケニー(スペイン)
判定4-1
●ガーゴ・ドラゴ(オランダ/ショータイム)

 セミファイナルのドラゴの入場でスペインファンは熱狂。まさにIT’S SHOWTIMEの入場王ドラゴ。一方のロケニーは2月にアンディ・サワーを破ったことで株が急上昇。もちろん大声援を受けての入場。

 序盤はドラゴがロケニーを追った。いつものイケイケスタイルのドラゴ。ロケニーはオーソドックススタイルからレ フトキックで意表をつく。プレッシャーを与えるドラゴだがロケニーの動きがいい。続くラウンドも同様の展開となりドラゴはアグレッシブな攻めを見せるがロ ケニーのスピードが上回る。

 ロケニーは左右のコンビネーション攻撃から抜群のタイミングでドラゴを攻める。かなりのダメージがドラゴに見られ、ロケニーは仕留めにかかったもののKOには至らず。ロケニーは上手い。そして素早い。サワーに勝ったことは決して地元判定だけだったとは言えないようだ。


▼第4試合 61kg世界タイトルマッチ 3分5R
○ハヴィエル・エルナンデス(スペイン/挑戦者)
判定5-0
●カリム・ベノーイ(フランス/王者)
※エルナンデスが新王座に就く。ベノーイは初防衛に失敗。

  第4試合は61kg級世界タイトルマッチ。3月にセルジオ・ヴィールセンからタイトル奪取したカリム・ベノーイにとって初防衛戦。対戦相手のハヴィエル・ エルナンデスの詳細は分からないが、ニックネームはヴィアルビアの虎。王者ベノーイのニックネームは軍医。虎と軍医の一戦だ。

 ベノーイは王者らしく落ち着いた出だし。相手の様子を見て慎重にスタート。構えをオーソドックスからサウスポーに時々スイッチしている。動きに切れがあり気分もリラックスしているようだ。互いにコンビネーション攻撃を見せた両者は、パンチの交錯で1Rを終えた。

 2Rに8カウントのダウンを奪ったベノーイ。ところが3Rにはエルナンデスがダウンを奪い返す。場内はヒー トアップ。声援の全てが地元エルナンデスに注がれる。スペイン人は応援の仕方をとても良く心得ている。ラテンの血が騒ぐのだろう。凄まじい声援を背に受け てスペイン選手は戦っている。

 終盤。激しい蹴りの打ち合いの中で、王者の顔からはスタート時の余裕は消え、別人の形相となっていた。ベノーイの華麗なアッパーにエルナンデスの強烈な右ショット。大画面を見上げて残り時間をチェックした王者の表情からは失望の色が濃い。

 無名の虎が軍医を食う結果となったこの一戦は、IT’S SHOWTIME史でベストの部類に入る激闘となった。ハヴィエル・エルナンデスは一夜でその名を世界に知らしめた。


▼第3試合 -70kg 3分3R
○マーセル・グローエンハート(オランダ/マイクス)
TKO 1R
●ラフィ・ゾーエイル(スペイン)

 第3試合にはつい1週間前にポーランド大会を終えたばかりのマーセル・グローエンハートが、ケガで欠場となったウィリアム・ディンダーの代役で登場した。

 この日のグローエンハートはイケイケだった。対するラフィ・ゾーエイルは花道入場で観客総立ちの熱狂的歓迎を受 けた。地元のヒーローのようだ。じっと睨みつけたグローエンハートは右ハイの猛攻。ゾーエイルはバックスピンで迎撃したもののバランスを崩しスリップ。そ こへグローエンハートが勢い余って反則の蹴りを入れる。ルールによりイエローカードがグローエンハートへ。

 続行の合図でグローエンハートは情け無用の攻撃で8カウントのダウンを奪う。グローエンハートはゾーエイルが完全に回復する前に試合を終わらせるつもりで再び猛攻でダウンを奪う。危険を察知したセコンドがタオルを投入。賢明な判断だったろう。

 観客は「ラフィ!」の名前を連呼し称えた。ゾーエイルは予想外の結末に涙を流しながらファンに詫びた。グローエンハートはスポーツマンシップに則りゾーエイルに頭を垂れて敬意を表した。1週間で2勝。ノリノリのグローエンハートだ。


▼第2試合 -85kg 3分3R
○サハク・パーパリアン(オランダ/85kg世界王者)
判定4-1
●モイセス・ルイバル(スペイン)

  85kg世界王者のサハク・パーパリアンがモイセス・ルイバルと対戦。タイトルマッチではなかったものの、モチベーションは高い。スタートはきつい蹴り合 い。そしてルイバルの的確なパンチでパーパリアンは序盤から鼻血。ルイバルはジャブで圧力をかける。パーパリアンも左フックで応戦。ダメージを受けると笑 顔を返す両者。

 レイ・セフォーばりにノーガードスタイルで舌を出し挑発するルイバル。パーパリアンも滑稽顔で応じる。そのパー パリアンが最終ラウンドで変貌。右フック3連発とヒザでルイバルをコーナーへ追い詰め仕留めにかかる。ルイバルは何とか持ちこたえたもののダメージは深 い。パーパリアンが判定で勝利した。


▼第1試合 -70kg 3分3R
○ゼベン・ディアス(スペイン)
判定5-0
●ヤバス・カヤバシ(オランダ)

 第1試合のディアスはローからのコンビネーションを主体とするオランダスタイルを駆使。ジャブも適切に使用。オランダ期待のカヤバシだったが、ヒザ攻撃以外はパワー不足の模様で単発攻撃に終わってしまい、全体の流れはディアスに。

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