2011/10/22（土）UP
（最終更新：2019/10/30 16:36）

▲この大会を最後に現役引退を表明している塚本徳臣は2、3回戦ともに一本勝ちで幸先のいいスタートを切った

　塚本徳臣が世界王者に向けて好発進！　22日（土）東京体育館で新極真会「第10回オープントーナメント全世界空手道選手権大会」が幕を開けた。今大会には世界50カ国から男子129名・女子29名が参加し、大会初日となるこの日は男子1～3回戦（1回戦は 1試合のみ行われた）、女子1～2回戦が行われた。

→外国人3強の一人ドタナス・イムブラス（リトアニア）が、3回戦でイリヤ・ヤコブレフ（カザフスタン）に2度の延長戦の末に判定で敗れる大波乱

　男子では長年にわたって新極真会の象徴とも言える存在として君臨し、今大会での現役引退を表明している塚本がDブロックに登場。

→前回の世界チャンピオン塚越孝行は危なげなく2、3回戦を判定勝ちで突破した

　2回戦でローマン・クリヴィツキー（ウクライナ）に中段膝蹴りで一本勝ちすると、続く3回戦ではハッサン・ムロエ（レバノン）に左の中段突き、そして胴廻し回転蹴りで技ありを奪い、合わせ一本で勝利し、幸先のいいスタートを切った。

　その他の日本勢では前回の第9回大会で優勝した塚越孝行をはじめ、第42回全日本大会準優勝の村山努、今回が3度目の世界大会出場となる森健太らが順当に勝ち上がり、全12選手が明日の4回戦に駒を進めた。

→第40回全日本大会（2008年）の優勝者・山田一仁が、3回戦でルーカス・クビリウス（リトアニア）に敗れて姿を消した

→身長170cm、体重65kgの前田優輝が190cm・87kgのデニス・エルショフ（ロシア）と3回戦で真っ向勝負。体重差判定で勝ったのは初日のハイライト

　一方、海外勢では優勝候補として名前が挙がっているAブロックのヴァレリー・デミトロフ（ブルガリア）、Cブロックのローマン・ネステレンコ（ロシア）が勝ち上がる中、ローマンと同ブロックに入っていたドナタス・イムブラス（リトアニア）が3回戦でイリヤ・ヤコブレフ（カザフスタン）に敗れる波乱が起こっている。

　日本から8選手が出場した女子では、日本人女子のエースとなった第42回全日本大会優勝の将口恵美、将口と同門で全日本ウエイト制軽量級3連覇の加藤小也香の2人が勝ち上がったものの残りの6選手は2回戦で敗退。

→将口恵美と日本女子の両翼を担う存在の佐藤弥沙希が、2回戦でリタ・ピヴォリウナイテ（ヨーロッパ）に最終延長戦でまさかの判定負け

　前回の第9回大会ではヴェロニカ・ソゾベトス（ハンガリー）が優勝を果たしており、日本人の王座奪還は将口と加藤の2人に託されることになった。勝ち上がった選手は以下の通り。明日10月23日（日）は午前10：00から開始され、男子4回戦～決勝戦、女子準々決勝～決勝戦までが行われる。果たして、世界王者の栄光は誰の手に！？

＜男子ベスト32進出者＞

▼Aブロック
ヴァレリー・ディミトロフ（ブルガリア）
ナザール･ナシロフ（ロシア）
マリウス・イラス（ルーマニア）
島本雄二（日本）
村山努（日本）
ミンダウガス・パヴィリオニス（リトアニア）
ジミー・コリン（スウェーデン）
前田優輝（日本）

▼Bブロック
ルーカス・クビリウス（リトアニア）
サム・ギルバート（オーストラリア）
渡辺大士（日本）
ウラジミール・アルチュシン（カザフスタン）
ルーベン・ロドリゲス（スペイン）
水野暁記（日本）
ブライアン・ヤコブセン（デンマーク）
塚越孝行（日本）

▼Cブロック
イリヤ・ヤコブレフ（カザフスタン）
落合光星（日本）
エフゲニー・アンドルーシコ（ロシア）
加藤大喜（日本）
森健太（日本）
ドリン・マルガリント（ルーマニア）
マシエ・マズール（ポーランド）
ローマン・ネステレンコ（ロシア）

▼Dブロック
ダリウス・グダウスカス（リトアニア）
ヴァシル・ヴァンゲロフ（ブルガリア）
島本一二三（日本）
アンドレイ･マテロフ（ロシア）
イヴァン・ベルドニコフ（ロシア）
野本尚裕（日本）
デミトリー・アレクサンドロフ（リトアニア）
塚本徳臣（日本）

＜女子ベスト8進出者＞

マルガリータ・キウプリート（リトアニア）
加藤小也香（日本）
キャロリーン・ブリックス（ギリシャ）
リタ・ピヴォリウナイテ（リトアニア）
インガ・ミクスタイテ（リトアニア）
マリア・グリドネヴァ（カザフスタン）
ジェフィニ・カルヴァルホ（ブラジル）
将口恵美（日本）