【海外総合】ヒジ打ちありの過激ルール!フィンランドでV.V Mei敗れる
▲Katja(上)がテイクダウンで上回り、日本のV.V Mei(下)から勝利を奪った
「Botnia Punishment」
2012年3月23日(金・現地時間)フィンランド
▼-52kg契約 5分3R
○Katja Kankaanpaa(フィンランド)
判定3-0
●V.V Mei(ヴィーヴィー・メイ/フリー/ヴァルキリー・フェザー級王者)
シュートボクシングやジュエルスで活躍する、ヴァルキリー・フェザー級王者V.V Mei(ヴィーヴィー・メイ/フリー)が、フィンランドで開催された総合格闘技大会『Botnia Punishment』に出場、Katja Kankaanpaaと対戦した。Vは今回が初の海外での試合。
Katjaは元ハイアン・グレイシー・アカデミーに所属し、ブラジルのマルセロ・ジュディシーの指導の下、MMA戦績はデビュー以来負けなしの5連勝中。昨年の大晦日に藤井恵と闘ったカルラ・ベニテスにも完封勝利を収めているフィンランドが誇る女子トップファイターである。
この試合のルールは、-52kg契約5分3R、なんと顔面へのヒジ打ちあり!(日本では禁止) 今回の一戦にはフィンランド国内でも大きな注目が集まっており、急遽、大会のメインイベントとして行われることになった。
Vは日本語のテーマ曲で入場、Katjaの入場では観客が立ち上がって拍手で迎えるほどの人気ぶりだ。両者の間には約10cmの身長差がある。
1R、Vは右ローで先制、Katjaはジャブで間合いを詰めてくる。Vが右フックから組み付くが、バックを取られて倒され、Katjaはすぐにフロントチョーク。Vは立ち上がって脱出するが、Katjaが胴タックルでテイクダウン。またもすぐ立つVだが、胴タックルでまたもテイクダウンされる。
Katjaは上からパンチ、Vは下から三角絞めを狙う。しばらくその体勢が続き、Vは殴りながら三角絞めの形を作っていく。しかし、KatjaはVを持ち上げてマットに叩きつける。Katjaは中腰になって三角絞めをディフェンス。KatjaがようやくVの両足から逃れたところでゴングとなった。
2R、Katjaはジャブ、Vのローに右ストレートを合わせ、パンチの連打。Vは組み付くが、逆にテイクダウンされる。KatjaはヒジをVの顔に押し付け、パンチも見舞う。さらに顔面、ボディにヒジを連打。Vはガードポジションを取るが、相手は上からパンチを落とす。
Vは身体を横にして立ち上がり、スタンドに戻る。Katjaの右ストレートに後方へ下がるV。Katjaはジャブと右ロー、Vは右ロー。リーチを活かしてジャブ、右ストレート、蹴りを伸ばしてくるKatja。共にクリーンヒットはないが、Katjaの方が攻めている。
3R、Katjaが右ローとジャブ、Vのパンチはバックステップで下がってかわす。Vがタイミングのいい両足タックルでテイクダウンするが、相手は立ち上がってすぐにテイクダウンを奪い返す。上になってパンチを落とし、離れるとVの立ち際に右ハイキック。
Vはパンチで前に出るが、Katjaのバックステップでかわされる。Vが右フックで前に出ると、Katjaは組み付いてロープに押し込む。バックに回ってVを倒し、後ろからパンチ。立ち上がるVにしつこく組んだままでバックをキープ、何度も後ろにVを引き倒してはパンチを見舞う。
判定は3-0でKatjaが勝利。Vは「ヒジありは超楽しかったです。相手は力が強く、腕が長かった。ロープがグニャグニャしているなど日本とは違う部分が勉強になりましたね」と試合を振り返り、「日本人とはあまり変わらないけれど、外国人とやるには52kgではフィジカルの差を感じます。今後、外国人とやる時はもっと軽い階級でやりたい」と、階級の変更も視野に入れていると語った。
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