【ボクシング】元RISE王者・久保賢司、デビュー戦で元世界ランカーを撃破！

2012/11/09（金）UP
（最終更新：2012/11/09 23:15）

▲ボクシングデビュー戦で元世界ランカーを下した元RISE王者・久保賢司（右）

角海老宝石ジム
「2012角海老ボクシング　AMBITION」
2012年11月9日（金）東京・後楽園ホール

▲得意の左ボディを炸裂させる久保賢司（左）

▼第4試合　バンタム級　3分6R
○久保賢司（角海老宝石ジム/元RISEバンタム級王者）※ボクシングデビュー戦
判定3－0　※60－58、59－55、60－54
●ノルディ・マナカネ(インドネシア/元PABAバンタム級王者)

　いよいよ元RISEバンタム級王者の久保賢司（以前のリングネームはKENJI）がプロボクサーとしてのデビュー戦を迎えた。

　久保は2011年11月23日にトーナメントを制してRISEバンタム級王座に就き、2011年5月27日から2012年6月2日（転向前最後の試合）まで7連勝。絶頂期で9月4日にプロボクシング転向を発表した。

　対戦相手のノルディーは2012年4月4日、亀田興毅が保持するWBA世界バンタム級王座に挑戦（当時世界11位、亀田が判定勝ち）。8月までWBA世界ランキングに名を連ねていた強豪で、まさに前代未聞、異例のデビュー戦となった。

「相手は一発のある選手だけに一発もらったらゲームオーバー。ゲームのような感覚でやりました」という久保は、緊張した面持ちもなく1Rから左ジャブを飛ばす。ロープ際に詰めると得意の左ボディで追い込む。

「ガードしてても痛かった」というほどの強打を誇るノルディはワンツーを出すと久保は退がる場面も。2R、ノルディのかぶせるような大振りの右フック。しっかりこれをブロックする久保は左ボディからパンチを散らすものの、ノルディに決定打を与えられない。

　3Rには、久保がコーナーに詰めて一気にラッシュ！　一方的に久保が攻める場面もあったが、ノルディの鉄壁のガードを崩せない。最終ラウンドまで、久保は左ボディを中心とした攻めを見せる。手数で圧倒した久保が大差をつけてデビュー戦を勝利で飾った。

　試合後、久保は「亀田選手とやった相手だけに比較されると思っていたのでそれ以上のパフォーマンスをしようと思っていました。これだけ強い選手を相手に通用することがわかったので自信になりました」と笑顔。今後については「毎回、話題になるような選手とやりたい。普通ではありえない、まじかよと思うような相手とやりたいと思います」と強豪との対戦を希望した。

---

 

 
▼メインイベント（第6試合）　日本ライト級タイトルマッチ　3分10R
○加藤善孝（角海老宝石ジム/OPBFライト級1位/日本ライト級王者）
TKO　5R2分53秒
●川瀬昭二（松田ジム/OPBFライト級8位、日本ライト級1位/挑戦者）
※加藤が3度目の防衛に成功 

　加藤は昨年10月に稲垣孝との日本ライト級王座決定戦に判定勝利し、約2年9か月ぶりに角海老宝石ジムにチャンピオンベルトをもたらした。今年3月には強打の近藤明広に判定勝ちで初防衛に成功、さらに7月に行われた2度目の防衛戦では小池浩太を1Rで秒殺KO。この勝利は高く評価され7月度月間MVPにも輝いた。対戦相手は最強の指名挑戦者・日本ライト級1位の川瀬。38戦29勝（17KO）5敗5分けと豊富なキャリアを誇る川瀬は、過去2度ベルト獲得に失敗しており、今回3度目の正直を狙う。

 　1Rから加藤が主導権を握る。伸びのある左ストレートで試合を組み立てると、2Rには左フックで川瀬をぐらつかせる。4Rには右ストレートで2度のダウンを奪う。立ち上がる川瀬が反撃に出るも、5Rに再びダウンを追加した加藤がタイトル3度目の防衛に成功した。

---

 ▼セミファイナル（第5試合）　149P契約　3分8R
○高山樹延(角海老宝石ジム/日本ウェルター級2位、OPBFウェルター級6位）
TKO　3R
●ペッチトンチャイ・シリモンコンジム(タイ)

▼第3試合　フェザー級　3分8R
○緒方勇希(角海老宝石ジム/日本フェザー級4位)
判定3－0　※77－76、78－76、77－75
●平山 悦久（ワタナベジム）

▼第2試合　フェザー級　3分8R
△関　豪介(角海老宝石ジム/日本フェザー級8位)
ドロー　判定1－0　※77－76、76－76、76－76
△高橋 謙太(協栄ジム)

▼第1試合　スーパーバンタム級　3分8R
○久永志則(角海老宝石ジム/日本スーパーバンタム級9位)
KO　2R1分31秒
●太田ユージ(ヨネクラジム)