2013/01/12（土）UP
（最終更新：2013/01/12 23:39）

パンクラス
「PANCRASE 244」
2013年1月12日（土）東京・新宿FACE
観衆567人（満員）

▲腕ひしぎ十字固めで一本勝ちしたAB（左）

▼メインイベント（第13試合）　ライト級　5分2R
○AB（和術慧舟會駿河道場/ライト級8位）　
一本　2R1分49秒　※腕ひしぎ十字固め
●渡慶次幸平（とけし・こうへい/クロスポイント吉祥寺）

　これまでパンクラスの大会名にはツアータイトルが表記されていたが、今大会からナンバーシリーズへと移行。244回目の大会のメインイベンターに抜擢されたABは2011年5月に徳留一樹に敗れて以降の参戦となる。一方、渡慶次は10月の新宿FACE大会でKO勝ちを収めたハードパンチャー。パンクラス3戦目の渡慶次がキャリアで上回るABを破る金星となるのか。それとも、ABが勝利し復活するのか。

　1R、渡慶次が回転力の速いパンチでABをぐらつかせる。ABが組みにくるとヒザ蹴り。ピンチのABだが、コーナーに無理やり押し込むとテイクダウン。そのまま渡慶次のバックを奪いパウンド。スリーパーを狙うも渡慶次は粘り、極めさせない。ならばと、ABは腕十字に移行したが、これも逃げられる。起き上がった渡慶次がパウンドで反撃したところでゴング。

　2R、打撃を避けるように組み付いたABに、渡慶次がヒザ蹴り。テイクダウンに成功したABは再びバックに付くとスリーパーから腕十字に移行する。これがガッチリ極まり、ABが一本勝ちを収めた。

▼セミファイナル（第12試合）　フライ級　5分2R
△松永義弘（禅道会新宿道場/フライ級5位）
ドロー　判定1－0　※19－19、20－20、20－18
△須田　悠（キングダムエルガイツ）

　1R、ゴングと同時に松永がパワフルなパンチで前進し須田を退がらせる。首相撲からヒザ蹴りで追い込み、須田は血で顔面が真っ赤になりながら防戦一方に。しかし、異様なまでに須田はタフネスぶりを見せ反撃に出る。松永も須田のパンチを喰らい、鼻血を出す。お互いにバチバチに殴り合いを見せ場内は盛り上がる。2Rも休むことなく、乱打戦が繰り広げられたが判定はドロー。今大会のベストバウトに選ばれるほどの大激闘だった。

▼第11試合　ウェルター級　5分2R
○鈴木“PJ”敏和（GRABAKA）※初参戦
一本　2R2分2秒　※チョークスリーパー
●金森　道（フリー）

「世田谷学園柔道部出身で非常にモノが違う」とGRABAKA総帥・菊田早苗もべた褒めのGRABAKAの大型新人・鈴木は、打撃戦から一気に金森に組み付く。しかし、バッティングか、鈴木は額をカットしドクターチェックが入る。再開後、パンチを振り回しながら鈴木は金森のバックに飛び乗ると一気にスリーパー。立ったまま金森はタップし、鈴木が鮮やかに一本勝ちを収めた。