2013/01/26（土）UP
（最終更新：2014/01/07 19:11）

▲応援に駆けつけたお笑いコンビ「千原兄弟」の千原せいじ（左）の祝福を受けた城戸康裕（右）

グッドルーザー
「Krush.26」
2013年1月26日（土）東京・後楽園ホール
観衆＝1,900人（超満員札止め）

▼メインイベント（第10試合）　Krush－70kgタイトルマッチ　3分3R
○城戸康裕（谷山ジム/王者）
KO　2R2分30秒　※右ストレート
●守屋拓郎（スクランブル渋谷/挑戦者）
※城戸が初防衛に成功

　城戸は3月17日の『Krush.17』で初代王者・健太に挑戦し、2RにバックブローでのKO勝利でタイトル奪取。今回が初防衛戦となる。挑戦者の守屋は11月10日の『Krush.24』で阿佐美ザウルスとの挑戦者決定戦で延長戦の末に判定勝利、今回の挑戦権を獲得。守屋は記者会見で挑発的なコメントを飛ばし、それに怒った城戸は「守屋が負けたら引退」を要求し、守屋は受諾した。

　1R、プレッシャーをかける守屋に対し、一定の距離を保ちながら城戸はぐるぐると回り込んで様子をうかがう。守屋が重みのあるローを出せば、城戸も左ロー。守屋の右ミドルには、城戸がバックブローを合わせる。

　城戸はノーモーションの左ストレート、左ロー。「もっと（守屋は）策略を練ってくるのかなと思っていたが、オレの攻撃の方が入っていた」という通り、城戸はテンポ良く攻撃を当てる。

　守屋がパンチで詰めようとすれば、城戸はタイミングよく前蹴りで突き放し有効打をもらわない。

　2R、守屋の右ローに対して、城戸も左ロー。徐々にロー攻撃が効いてきたか、守屋の動きが鈍くなってきたところに城戸は左ストレート。これで下がったところに、城戸がパンチの連打で追い込み、最後に右ストレート！　バッタリと倒れた守屋は立ち上がろうとするも、足にもダメージがあったために立ち上がれずKO負け。

　見事、初防衛に成功した城戸は「守屋選手はいっぱい言ってきて、本気でイラっとしたこともありました。引退を懸けろと言ったけど、引退しなくていいので条件を2つ。1つは、もうやりたくない。そしてもう1つは、オレがスパーリングパートナーに困った時はジムに来て相手をしてくれる券を5枚発行して下さい。70kg級の世界は強いので、一緒に頑張りましょう」とアピールし、守屋と固い握手を交わした。最後には恒例となった、角田信朗（正道会館）師範のマニアックな物まねで会場を沸かせていた城戸。次回は2月24日（日）東京・ディファ有明で開催される「ビッグバン」に出場予定だという。

▼セミファイナル（第9試合）　スーパーファイト　Krush－70kg Fight　3分3R延長1R
○健太（E.S.G./初代Krush -70kg級王者、NJKFスーパー・ウェルター級王者）
判定2－0　※29－28、29－29、29－28
●佐藤嘉洋（名古屋JKファクトリー/K-1 WORLD MAX 2010世界トーナメント準優勝、K-1 WORLD MAX 2006＆2007日本トーナメント王者、ISKA世界ライト・ミドル級王者）

　戦前、佐藤は「健太選手は日本のトップ選手ですけど、そこで負けて日本の二流・三流まで落ちるようなら身を引こうと。現役を続けるためにも差をつけて勝たなきゃいけないと思います」と決意。2013年の目標としてKrush－70kg王者・城戸からのベルト奪取を掲げているが、健太はそのKrush－70kgの初代王者であり、初防衛戦（2012年3月17日）で城戸に敗れて王座を失った選手。

　佐藤がタイトル挑戦への足がかりとするのか、それとも健太が番狂わせを起こすのか!?　

　1R、健太はロー、ミドルと上下に蹴り分け、積極的に仕掛けていく。佐藤はプレッシャーをかけながらパンチを出していくが、健太はローだけでなく、左ハイキック、バックスピンキックといった足技で翻弄する。佐藤は様子見か、健太に押される印象が強い。

　2R、プレッシャーを強める佐藤。ガンガン前に出ると、ジャブからヒザ蹴りで健太のボディをえぐる。健太はパンチからローにつないで反撃するも、佐藤の圧力の前に下がってしまう。