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【極真館】藤井が18歳の伏兵・小野寺を退け2連覇

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2014/10/26(日)UP

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▲藤井(右)が小野寺(左)の快進撃を決勝でストップし、2連覇を達成した

極真空手道連盟 極真館
「2014 争覇戦全日本空手道選手権大会」
2014年10月26日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館

 争覇戦とは、各階級でそれぞれ優勝者が出そろったところでくじ引きによってトーナメントを決め、無差別級トーナメントで真の王者を決定するという大会方式。しかし今年からは、軽量級(‐65kg)、中量級(‐72kg)、軽重量級(‐80kg)、重量級(+80kg)の4階級を勝ち上がった上位2名(A・Bブロックの勝者)がブロック別にくじ引きを行って、同じ階級の選手が決勝までは対戦しないように争覇戦のトーナメントを決定するという方式で行われた。

▲決勝戦の藤井vs小野寺

 優勝候補筆頭で、昨年の争覇戦王者である藤井将貴(城南品川支部)に対し、昨年のKWU(極真世界連合)世界大会における活躍から無差別級での活躍も期待された72kg以下級・岩澤寿英(総本部・草加)らが、どこまで食い下がるかが戦前の注目ポイントだった。

 ところが、今大会は思わぬ伏兵が大波乱を巻き起こすこととなる。今年4月に行われた佐藤塾の『POINT&K.O.全日本空手道選手権大会』の優勝者で、18歳の小野寺天汰(聖武館)だ。

 小野寺は72kg級2回戦で優勝候補と目されていた岩澤を破ると、続く準々決勝ではKWU世界大会で活躍した高橋元樹を、準決勝では2度の全日本優勝経験を持つベテラン・舩先 雄を撃破し、破竹の勢いで決勝の舞台までコマを進めた。

▲勢いに乗る小野寺の足技が藤井を襲う

 一方の藤井も初戦を開始15秒の一本勝ちで片付け、2回戦から準決勝まで、持ち前の強い攻撃で相手を全く寄せ付けず、危なげなく勝ち進んでいった。

 迎えた決勝戦。勢いに乗る小野寺は序盤から突き蹴りを縦横無尽に繰り出し、果敢に攻め立てる。藤井も相手の様子を見極めながら、攻撃を返していく。

▲終盤は藤井のほぼ一方的なペースとなった

 中盤に差し掛かると藤井の攻撃が徐々に効き始めたのか、小野寺が場外まで追い詰められ、動きを止めてしまう場面が目立つようになる。終盤はほぼ藤井の一方的なペースとなり、最後まで動きを止めなかった藤井が文句なしの判定勝ちで2連覇を達成した。

☆決勝戦の動画はこちら

▲54歳にして一般部の全日本トーナメントに出場した坂本(右)

 また、今大会最年長出場(54歳)となった坂本恵義(さかもと・しげのり/極真坂本道場)の活躍も忘れてはならない。極真空手の第7回全日本ウエイト制空手道選手権大会(1990年)中量級準優勝を始め、全日本・全世界の舞台で活躍してきた大ベテランである。

 1回戦では軽快な足さばきと脱力した状態から、バネの効いた素早い攻撃で相手を翻弄。続く2回戦では、一昨年の80kg以下級王者・舩先とも大接戦を演じ、敗れはしたものの場内を大いに沸かせた。試合を終えた坂本には、観客から割れんばかりの拍手が送られた。
☆【動画】坂本恵義、54歳の挑戦

<争覇戦入賞者>

優 勝 藤井将貴(城南品川支部)
準優勝 小野寺天汰(聖武館)
3 位 舩先 雄(奈良県北支部)
4 位 高山忠士(城南川崎支部)
5 位 高橋元樹(埼玉県西北支部)
6 位 遊佐隆介(川崎元住吉支部)
7 位 中山正純(極真空手中山道場)
8 位 上野滋也(北海道道央南支部)
※小野寺以外は極真館

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