【K-1】ゲーオ強し、木村を1RでKOしてリベンジ
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K-1の各階級チャンピオン（左から）武尊、卜部弘嵩、ゲーオ、グレゴリアン
K-1実行委員会
「K-1 WORLD GP 2015 IN JAPAN～THE CHAMPIONSHIP～」
2015年11月21日（土）東京・国立代々木競技場第二体育館
木村の顔面にヒザを入れKO勝ちしたゲーオ（手前）
▼第10試合 K-1 WORLD GP -65kgタイトルマッチ 3分3R延長1R
○ゲーオ・ウィラサクレック（タイ/K-1 WORLD GP －65kg王者）※ゲーオ・フェアテックスから改名
KO 1R 2分55秒 ※左ヒザ蹴り
●木村“フィリップ”ミノル（ブラジル/Fighting Kairos/マイウェイジム/挑戦者）
※ゲーオが初防衛に成功。
両者は1月大会にてノンタイトル戦で対戦し、木村がダウンを奪って勝利。それ以降、木村はK-1の主役へと登りつめていった。ゲーオにとっては初防衛戦であると同時にリベンジマッチでもある。
1R、ゲーオは木村のパンチを警戒してガッチリとガードを固め、左ローと左ミドルを蹴る。
木村が左アッパーから右フックを当ててニヤリ。ゲーオも左ストレートから左ハイキックを放つ。
残り時間わずかでゲーオが左ハイキックから突進、木村をコーナーへ追い込むと左ストレートを叩き込み、最後は顔面ヒザ蹴りでKO。ゲーオが圧勝で初防衛に成功した。
ゲーオはマイクを持つと、「日本のファンの皆さん、応援ありがとう。私はこれからも王者としての仕事をきちんと果たしていきたいと思います。私はこれからもK-1のチャンピオンとしてしっかりやっていきたいと思います」と笑顔で挨拶した。
・【動画】これがゲーオ・フェアテックスのKOテクニックだ
・【試合動画】ゲーオが健太のヒジでまさかの流血
・【試合動画】梅野vsゲーオ・フェアテックス
飛びヒザでKO勝ちした卜部弘崇（右）
▼第9試合 K-1 WORLD GP -60kgタイトルマッチ 3分3R延長1R
○卜部弘嵩（チームドラゴン/挑戦者）
KO 3R 2分14秒 ※右飛びヒザ蹴り
●卜部功也（チームドラゴン/K-1 WORLD GP －60kg王者）
※卜部弘嵩が新王座に就く。卜部功也は初防衛に失敗。
実の兄弟対決によるタイトルマッチ。両者は1月の王者決定トーナメント決勝戦で対戦し、この時は弟の功也が勝利を収めている。その後、兄の弘嵩は執拗に挑戦を迫って今回の挑戦権を手にし、世界一を決める兄弟喧嘩が実現した。
1R、ジャブ、ロー、ミドルを互いに出して行く両者。
前に出て行くのは功也の方で、弘嵩の蹴りをかわしながら左ストレートを顔面とボディに伸ばしていく。蹴りも功也の方が的確に当てる。
2R、左ストレートを突き刺した功也が弘嵩にロープを背負わせて連打を見舞う。その後も左ストレートをクリーンヒットさせていく功也。
弘嵩は大きく仰け反る。ロープを背負う弘嵩はハイキックを狙うが空振り。
功也が前蹴りでアゴを蹴り上げ、さらにパンチの連打。コーナーへ追い詰められた弘嵩だったが、意表を突く右飛びヒザ蹴りで逆転のダウンを奪う。パンチで反撃する功也へ弘嵩はパンチを打ち返してさらに飛びヒザ蹴り。
3Rが始まると抱き合う両者。離れると一気に打ち合う。素早い連打から左ストレートをヒットさせる功也へ、弘嵩も左フックを打ち返す。さらにミドルの蹴り合い。功也が4連打を決めれば、弘嵩も左フックを直撃させる。
残り1分、激しく打ち合う両者だが、至近距離で弘嵩がまたも飛びヒザ蹴り。これがモロに決まり、功也はダウン。
レフェリーはその場で弘嵩のKO勝ちを宣告。兄弟対決は壮絶な結末を迎えた。功也は立ち上がると兄と抱き合い、弘嵩の手を上げて勝利を称えた。
王者認定宣言では、2人の師でもある前田健作K-1プロデューサーが思わず男泣き。認定書をなかなか読み上げることが出来なかった。
弘嵩はマイクを持つと、「試合前に右足の筋肉を断裂してしまい練習が出来ませんでした。でも支えてくれる皆さんのおかげでこうしてベルトを巻くことが出来ました」と告白。そして「功也と世界最高の舞台で試合が出来て嬉しく思います。功也、ありがとう」と涙声で語った。
試合後、功也は「ベルトはいったん預けただけなので取り戻しにいく。KOされたのでKOし返したい。 次はやってやりたい」と3度目の兄弟対決を望んだ。
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