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【シュートボクシング】次世代エース・海人が善戦、ザカリアが僅差で勝利

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2017/04/08(土)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

 

メインイベントで判定勝ちを収めた昨年のS-cup覇者ザカリア(左)

一般社団法人シュートボクシング協会
「SHOOT BOXING 2017 act.2」
2017年4月8日(土)東京・後楽園ホール

パンチで海人(右)を攻め込むザカリア(左)

▼メインイベント 第8試合 64.0㎏契約 エキスパートクラスルール 3分5R無制限延長R
○ザカリア・ゾウガリー(オランダ/S-cup65kg世界トーナメント2016優勝)
判定2-0 ※49-48、48-48、49-48
●海人(TEAM F.O.D/SB日本ライト級1位)

 昨年11月のS-cup65kg世界トーナメントを制覇したザカリアが参戦。ザカリアの対戦相手選びに難攻していたが、男子トップ選手の不振がつづくシュートボクシングに変革を起こすべく、シーザー武志会長が“SB=挑戦”の歴史を踏襲し、次世代のエース候補として期待されているSB日本ライト級1位・海人に白羽の矢を立てた。

 1R、ザカリアがスピードのあるパンチを振るってくるが海人はしっかり見切る。長い間合いからザカリアは飛び込むも、海人の懐は深く、しっかり距離を取ってザカリアの攻撃を当てさせない。 

 2R、一気に連打で前に出るザカリア。しっかりブロックする海人は組み付いてのヒザ。ザカリアは後ろ蹴り、跳びヒザと大技を繰り出すが、海人は左ボディブロー。さらに首相撲からのヒザでザカリアの動きを止める。嫌がる表情のザカリアは連打を見せるが、しっかりブロックする海人は右ミドルを返す。ザカリアが大振りの連打を仕掛けると、海人は距離を潰して連打を許さない。

 3R、ザカリアはパンチを上下に散らすと、海人はブロックしながら右ロー。しっかり距離を取り、ザカリアの攻撃を当てさせない。ザカリアはバックブロー。徐々に手数を増やしていくザカリアは跳びヒザも、これはローブローに。ザカリアは積極的に前に出る。ザカリアのプレッシャーに押され、海人は連打を許してしまう。

 4R、海人はロングリーチで突き放しザカリアの連打を寸断。疲れを見せ始めたザカリアだがバックスピンキック。回転力も上げていく。

 5R、ザカリアは回転蹴り、跳び蹴りの大技狙い。海人は左ジャブで突き放し右ストレート、左ハイ。ザカリアは負けじと連打を返す。ザカリアが判定勝ちも、海人の健闘も光った試合だった。

 マイクを握ったザカリアは「今日は楽しめましたか? 僕はシュートボクシングを次の段階に上げるような試合をしました。海人は若くてハングリーな選手、私もハングリーに戦いKOを狙いたかったが、いい試合になったと思います。左足を痛めていて蹴りがでなくて満足いく試合内容ではありませんでいしたが、またSBに貢献できるように頑張りたい」とした。


 

鋭いストレートで山口(左)の顔面を狙う鈴木(右)

▼セミファイナル 第7試合 64.5㎏契約 3分5R延長無制限R ※ヒジ打ちあり
○鈴木博昭(ストライキングジムAres/SB世界スーパーライト級王者)
KO 5R2分29秒
●山口裕人(山口道場/WBCムエタイ日本&INNOVATIONスーパーライト級王者)

 両者は昨年11月に開催されたシュートボクシング(以下SB)の立ち技最強格闘技世界一決定トーナメント『S-cup2016』に出場。

 鈴木は1回戦でHidekiと延長戦にまでもつれ込む激闘の末に判定勝ち。しかし、勝利の代償は大きく左目眼窩底骨折の疑いでドクターストップに。今回、怪我からの5カ月ぶりの復帰戦となる。

 一方の山口は1回戦で“SBの爆弾小僧”ことザカリアに2度のダウンを奪われ、1R僅か87秒のTKO負け。味わわされた屈辱を晴らすべく、ザカリアの首を狙いにSBに再上陸する。今回は鈴木の要望でヒジありの一戦となった。

 1R、鈴木は左ミドル連打。鈴木の蹴りには、山口がパンチを細かく返していくが、鈴木はしっかりガード。鈴木は蹴りだけでなくヒジも入れると、山口はパンチ連打、しっかりブロックする鈴木はヒザでダウンを奪う。巻き返しを寝合う山口に、鈴木は左ハイ、左ジャブ。山口も連打を返し、両者は激しく打ち合う。

 2R、鈴木が蹴りで距離を取り、ロングの左ストレート。山口の連打をしっかりブロックする鈴木は右ジャブ、前蹴り。前に出る山口はヒジも、鈴木が左フック連打でダウンを追加。

 3R、鈴木のパンチに山口はヒジを合わせる。鈴木はブロックしながら前蹴りで突き放し、右ジャブで突き放し左ストレート。プレッシャーをかける山口の前に鈴木は攻め疲れを見せながらもヒジ、左ハイを返す。

 4R、鈴木の右ジャブ、左ストレートが入るも、山口は前に出て連打を返す。山口は上下にパンチを散らして前へ。下がりつつも鈴木は前蹴り、左ストレート。山口の連打を止める鈴木は首相撲からのヒザ。両者は接近戦で激しく打ち合い、最終ラウンドへ。

 5R、鈴木は前蹴り、ジャブで距離を取り、お互いに手数を落とすことなく打ち合う死闘に。鈴木の左ストレートが何度も山口を捕らえるが、山口はフラフラになりながらも耐える。鈴木の左ハイ、ヒザ蹴り連打で山口が下がったとこに、鈴木が飛び込みながらの左ヒジをクリーンヒット。山口はバッタリ倒れ、鈴木のKO勝ち。

 鈴木は「最終ラウンドにKOが出来たが、楽しんでいただけましたでしょうか。ヒジでKOしたのでKNOCK OUTのオファーを待ってます。SB代表として乗り込むので応援よろしくお願いします」とアピールした。

●次ページ:SB日本スーパーバンタム級王者・内藤大樹が同時二階級制覇へ始動

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