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【空道】19歳・岩崎が無差別王者・野村を下して初優勝

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2017/05/28(日)UP

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プロのキックボクサーとしても活躍する加藤(右)の右ストレート

▼250以下クラス決勝戦
〇加藤智亮(日本空手道誠真会館東伏見道場/2015全日本体力別250以下優勝)
延長 有効優勢勝ち
●山崎順也(大道塾総本部/2017関東体力別250以下優勝)

 昨年は優勝を逃して準優勝に終わった加藤だが、2015年第1回アジアカップ250以下では3位になっている実力者。空道以外でもプロのキックボクシングやシュートボクシングにも出場している。対する山崎は総本部の寮生でまだ20歳ながら、ジュニア時代から空道を学び空道歴は13年。

 ジャブと右下段回し蹴りの加藤に対し、山崎も右下段回し蹴りで対抗。加藤は山崎の右ストレートに右上段回し蹴りを合わせ、左上段回し蹴りもヒットさせるなどテクニシャンぶりを発揮する。山崎はパンチの打ち合いを仕掛ける。

 本戦は有効が2つ以上なかったため自動延長となり、山崎の右下段回し蹴りに加藤は後ろ回し蹴りを合わせるという派手な攻防。激しいパンチの打ち合いが繰り広げられ、加藤が左フック、右ストレート、右ミドルをヒットさせていく。

 そして、加藤がカカト落としを見せてからの左ストレートで山崎を吹っ飛ばし、有効を獲得。そのまま延長戦が終了し、加藤が王座に返り咲いた。


転倒した清水(右)は素早く起き上がり、向かってきた伊藤にカウンターのジャンピングパンチ

▼260以下クラス決勝戦
〇清水亮汰(総本部/2016全日本体力別250以下優勝)
技あり優勢勝ち
●伊藤新太(大道塾日進支部/2014西日本体力別260以下準優勝)

 清水は身長177cm、体重74.5kgの体格ながら史上最年少20歳(現在21歳)で『2015北斗旗全日本空道無差別選手権大会』を制覇し、“北斗の超新星”と呼ばれる。昨年は体力別で250以下クラス優勝、無差別でも準優勝を果たしているが、今年2月の『第2回ワールドカップ』ではロシア人王者にKO負けを喫し、今大会では心機一転、1階級上げて260以下クラスで出場した。

 準決勝の2016全日本無差別3位・押木英慶には苦戦を強いられた清水だが、他の試合では全てポイントを奪っての勝利とハイレベルさを見せつけての決勝進出。対するは前回の世界選手権で日本代表最終選考まで残っていた伊藤。

 清水は頭突きからの投げで効果を奪うと、続いて右ストレート→頭突き→投げで効果を追加。反撃する伊藤のパンチをかわしたところでバランスを崩し、倒れ込んだところへ伊藤が襲い掛かろうとすると、なんと素早く立ち上がると同時にジャンプしての左ストレート。

 この予想も出来なかった攻撃に伊藤はダウンし、清水の技ありとなった。本戦が終了し、清水が技あり優勢勝ち。2連覇を飾った。

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