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【空道】19歳・岩崎が無差別王者・野村を下して初優勝

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2017/05/28(日)UP

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重い右下段回し蹴りで野村(右)の体勢を崩す岩崎(左)

一般社団法人全日本空道連盟 大道塾
「2017北斗旗全日本空道体力別選手権大会」
2017年5月27日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館

 例年は仙台で開催されてきた体力別(伸長+体重=体力指数でクラス分け)だが、今年は東京での開催となった。秋にはアジア選手権、来年には世界選手権を控えており、今大会はその出場者選考大会を兼ねている。

 最重量級の+260クラスには、昨年の無差別全日本選手権を制した野村幸汰(26=大道塾札幌西支部)が、2015&2016年に続いての体力別三連覇を目指して出場。野村は名門・東海大学柔道部出身で、2014年の柔道全日本選手権(無差別級)でベスト16の実績を持つ。大学卒業後は柔道とサンボと並行して空道にも取り組み、昨年から空道一本に絞っている。

 身長188㎝、体重112kgの巨体、柔道仕込みの投げと寝技に加え、パンチと下段回し蹴りにも磨きがかかり、今大会でも圧倒的な強さで決勝へ勝ち上がった。その野村の前に立ちはだかったのが、昨年、野村と決勝戦を争った19歳の岩崎大河(大道塾総本部)だ。

 岩崎は185㎝、96kgの体格を持ち、少年時代から空道を始めてキャリアは13年(野村は3年)。ジュニア時代は身体が大きすぎるため相手がおらず、試合が組めなかったこともあるというエピソードを持つ。

 試合は序盤から岩崎が仕掛けた。いきなり右フックを放ち、どっしりと構えてパンチを放つ野村に対し、フットワークを使って動きながらパンチと右下段回し蹴りを放つ岩崎。野村の投げを防いで逆に投げを仕掛けたり、逆に引き倒したりすると場内からどよめきが起こる。

 有効が2つ以上ないため自動延長戦となり、岩崎は変わらず動いてのジャブと右下段回し蹴り。野村はパンチで前へ出て組み付こうとする。岩崎は野村のパンチをかわしながら右下段回し蹴りを蹴るが、野村も負けじとフックからの投げ。後半やや失速した岩崎だが、判定は2-1で岩崎有利に。

 再延長戦では岩崎が強い右下段回し蹴りを何度も蹴り、派手な二段回し蹴りまで繰り出す。野村はそこで捕まえての投げを放つが、寝技には持ち込めない。岩崎の後ろ蹴りがクリーンヒットし、野村もお返しの後ろ蹴り。岩崎は後ろ蹴りと右下段回し蹴り、さらに投げを潰して上になり、パウンド(寸止め)を繰り出す。終盤には岩崎が右下段回し蹴り、上段回し蹴り、前蹴りと蹴り技を連発。

 大会後には、決勝戦で最初に放った右フックで手の甲を骨折していたことを明かした岩崎。苦しい状況での初優勝を喜んだが、「早く治して身体を作って秋のアジア選手権に臨みたい。世界選手権には10kg減量して270以下クラスで出場しようと思っています。加藤久輝先輩とやってみたい」と、現在はMMAで活躍する加藤との世代交代戦を希望した。

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