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【PETER AERTS SPIRIT】ピーター・アーツ息子が父譲りの右ストレートでTKO勝ち

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2017/08/13(日)UP

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父ピーターも得意としていた直伝の右ストレートでTKO勝ちしたマルシアーノ(右)

ピーター・アーツ・スピリット事務局
「M.A.D./blue PADDLE Presents PETER AERTS SPIRIT 2017 関東大会」
2017年8月13日(日)東京・大田区総合体育館

2人のセコンドにはいずれもピーターが就いた。自分の試合よりも緊張したという

 K-1ヘビー級トーナメントを3度制覇したピーター・アーツ(46=オランダ)がエグゼクティブプロデューサーを務めるアマチュアキックボクシング大会が開催された。

 国際親善試合には、アーツの長男マルシアーノ・アーツと長女モンタナ・アーツが参戦。日本初ファイトを行った。2人はともに2001年生まれの双子の兄妹。

 父ピーターは身長192㎝・体重112kgとヘビー級の中でも大きい体格だったが、マルシアーノは16歳にして身長185㎝・70kg、モンタナは身長172㎝・56kgとすでに立派な体格。

 最初に登場した長女モンタナは倉橋はるかと対戦。倉橋は身長160㎝・体重55.5kgの17歳でこれがアマチュアデビュー戦となる。

 1R、モンタナはサウスポースタイルからの左ミドル、左ストレートを放つも硬さが目立ち、倉橋の右ミドルに下がる場面が多かった。しかし2Rになるとパンチ主体に切り替え、回り込みながらのワンツーをヒットさせていく。1Rに飛ばしすぎたせいか倉橋はペースダウンし、モンタナが判定2-0で勝利を収めた。

 1試合おいて登場した長男マルシアーノは内田透太との対戦。身長178㎝・体重68kgの18歳で、アマチュア戦績は1勝3敗。

 1R、マルシアーノは強烈な右ストレートを何度もヒットさせていく。父ピーターも得意だった右ストレートを彷彿とさせる伸びのある一撃に、内田は大量の鼻血を出す。

 内田も前に出てアグレッシブな攻めを見せるが、マルシアーノはパンチからのハイキック、近づくとヒザ蹴り、そして威力のある右ストレートで攻撃。

息子と娘が日本初ファイトを勝利で飾り、父ピーターもニッコリ。右はアーツ夫人

 2R、マルシアーノのヒザ蹴りが内田の急所に入り、一時中断。再開後もマルシアーノは強力な右ストレートで前へ出て、コーナーへ追い詰めた内田にパンチとヒザ蹴りを浴びせたところでレフェリーがストップ。日本デビュー戦をTKO勝ちで飾った。

 試合後、セコンドに就いていたアーツは「非常に緊張した。自分の試合よりも緊張したよ」と子供たちの勝利に目を細める。「マルシアーノには右ストレート、モンタナには距離の取り方を教えているんだ。2人ともまだ経験がないから、もっと経験を積まなければいけない。ハイキックも少しずつ教えているから、いずれ出来るようになるだろう」と、自分の得意技を伝授しているという。

 マルシアーノは2年前、モンタナは昨年から試合へ向けて本格的な練習を開始したばかりで、マルシアーノはこれが3戦目、モンタナは2戦目。「もちろんプロキックボクサーになりたいと思います」というマルシアーノに対し、モンタナは「私はMMA(総合格闘技)をやりたい。RIZINに出たいですね」と答えた。

 アーツは「やりたいならやりたいようにやればいい。元々、マルシアーノはサッカーとバスケットボール、モンタナはバレエとテニスをやっていたからね。格闘技をやりたいなら父としてサポートするよ」と、子供たちをバックアップすると語った。アーツの子供たちが日本でプロのリングに立つ日が来るかもしれない。

●編集部オススメ記事
・ピーター・アーツの長男と長女が日本初参戦
・ピーター・アーツ「日本でも引退試合やりたい」

<試合結果>

▼国際親善試合 2分2R
〇マルシアーノ・アーツ(オランダ)
TKO 2R 57秒 ※レフェリーストップ
●内田透太(TEAM LS)

▼国際親善試合 2分2R
〇モンタナ・アーツ(オランダ)
判定2-0 ※20-19、20-20、20-19
●倉橋はるか(谷山ジム小田原道場)

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