【ONE】ミャンマーの英雄エヌサンが秒殺KO勝ち、二階級制覇を達成
ONE Championship
「ONE:QUEST FOR GOLD」
2018年2月23日(金)ミャンマー・ヤンゴン トゥウンナ・インドア・スタジアム
▼メインイベント ライトヘビー級タイトルマッチ 5分5R
○アウンラ・エヌサン(32=ミャンマー/ONEミドル級王者)
KO 1R 56秒
●アレッシャンドリ・マシャド(35=ブラジル/PERU FCヘビー級王者)
『ONE Championship』(通称ONE)が昨年11月以来となるミャンマー大会を開催。メインイベントでは空位のライトヘビー級王座を懸けて、ONEミドル級王者エヌサンとヘビー級ファイターのマシャドが激突した。
エヌサンは母国ミャンマーでは英雄的存在のファイターで、昨年6月にヴィタリー・ビッグダッシュからONEミドル級王座を奪取。さらに同年11月には2階級上のヘビー級戦士アラン・ンガラニとの無差別級マッチに臨み、1Rで一本勝ちを収めた。今回は1階級上のライトヘビー級で王座獲得を目指す。
対戦相手のマシャドはブラジリアン柔術の黒帯を持ち、ペルーの『PERU FC』ではヘビー級王座を獲得している。ONEには2016年2月から参戦し、デビュー戦では現UFCファイターのマルチン・プラチニオに1R・TKO負けしたが、続くンガラニ戦では2R・TKO勝ち。今回、ONEで3戦目にして早くもタイトルマッチのチャンスが巡ってきた。
1R、右構えのエヌサンは左ジャブを細かく突き、左構えのマシャドが右手を前方に掲げてそれを受ける。互いにじっくりと出方をうかがう展開から距離が近づくと、エヌサンは思い切りのよい右ミドルを2発蹴る。
マシャドはこれをガードすると、少し下がって両手を広げ、また右手を前方に掲げながら左にステップ。しかし、ここでエヌサンが強烈な右ハイ。ガードの上から叩き込まれたマシャドは後方へ吹っ飛びダウンする。エヌサンが追撃のパンチを振り落としたところで、レフェリーがすぐに試合を止めた。
エヌサンが秒殺KO勝ちを収め、ミドル級に続きライトヘビー級の王座を獲得。母国の観衆から大声援を受けたエヌサンは「人生は短いからこそ、有意義なものにしなければならない。あのハイキックはずっと練習してきたんだ。サポートしてくれたみんなに感謝したい。
僕はここに一人でいるが、MMAはチーム競技だ。みんなが団結して助け合えば、何でもできる。僕はベストを目指し、この2本のベルトを守り続けたい」と喜びを言葉にした。フェザー級&ライト級王者マーチン・ヌグエンに続き、ONEに2人目の二階級同時制覇王者が誕生した。
PHOTOS(C)ONE Championship
▼バンタム級 5分3R
○竹中大地(28=パラエストラ和泉/元修斗環太平洋バンタム級王者)
反則 1R ※デフォンの反則行為(相手を頭からのマットに落とす)
●キム・デフォン(31=韓国)
▼セミファイナル ライト級 5分3R
○イブ・タン(ニュージーランド)
判定2-1
●アリエル・セクストン(コスタリカ)
▼フェザー級 5分3R
○ポー・ドー(ミャンマー)
KO 1R 1分53秒
●ソー・セイ(カンボジア)
▼ライト級 5分3R
○ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
判定3-0
●アミール・カーン(シンガポール)
▼フライ級 5分3R
○イー・スウェイニー(ミャンマー)
判定2-1
●ソー・ミンミン(ミャンマー)
▼フェザー級 5分3R
○リ・カイウェン(中国)
一本 1R 43秒 ※ギロチンチョーク
●ロエル・ロサウロ(フィリピン)
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