【ONE】V.V Meiが会心の一本勝ちで連敗脱出
▼メインイベント ミドル級タイトルマッチ 5分5R
○アウン・ラ・エヌ・サン(ミャンマー/挑戦者)
判定3-0
●ヴィタリー・ビグダッシュ(ロシア/王者)
※ビグダッシュは2度目の防衛に失敗、エヌ・サンが新王座に就く。
両者は今年1月に行われたONEインドネシア大会のミドル級タイトルマッチで一度対戦し、王者ビグダッシュが判定勝ちでエヌ・サンの挑戦を退けて初防衛に成功した。今回はエヌ・サンの母国ミャンマーで迎えるダイレクトリターンマッチとなる。
ビグダッシュは空手出身で、2012年のMMAプロデビューから8連勝中。2015年10月のONEデビュー戦で、イゴール・シヴィリにTKO勝ちを収めてミドル級王座を獲得した。
対するエヌ・サンはミャンマー少数民族のカチン族に生まれ、大学進学を機にアメリカへと渡り格闘技を始めたというファイター。2005年にMMAプロデビューを果たし、アメリカのKOTC(King of the Cage)やROC(Ring of Combat)などの団体で試合を重ね、ONEには2014年1月から参戦している。戦績は19勝10敗1無効試合。
観客からエヌ・サンに対して割れんばかりの大歓声が送られる中、試合はスタート。1R、接近戦で両者のパンチが交錯。エヌ・サンが続けて強烈な右エルボーをヒットさせると、ビグダッシュはガードを高く上げて後退。これを逃さずエヌ・サンはパンチ連打で追撃し、左フックでビグダッシュをダウンさせる。
エヌ・サンは倒れたビグダッシュにパウンドを連打。防戦一方の大ピンチに陥ったビグダッシュは何とかガードポジションに戻してこれを耐え凌ぐが、強烈なエルボーも被弾する。
2Rからビグダッシュはテイクダウン狙いに。エヌ・サンに組みつきテイクダウンを奪うと、バックを取ってチョークを仕掛ける。しかし、エヌ・サンも素早く対応して立ち上がる。ビグダッシュが再びテイクダウンからバックマウントを取るが、エヌ・サンは体を捻ってケージを背にした体勢を取り、ブレイクを待つ。
3R、ビグダッシュは右を入れて組みつき、早々にテイクダウンを奪ってトップをキープ。試合がこのまま膠着すると、レフェリーがスタンドから試合を再開させる。しかし、ビグダッシュは再びタックルからテイクダウン。エヌ・サンがケージを背に立ち上がると、今度はケージ中央へ豪快に投げてテイクダウン。トップをキープする。
4R、エヌ・サンが打撃で押し込み、手数の少ないビグダッシュに注意が与えられる。接近戦からビグダッシュは首相撲に持ち込むが、エヌ・サンに下からアッパーを突き上げられるとすぐに離れる。
5R、接近戦から打ち合いになるが、右アッパーとフックでヒットを奪うのはエヌ・サンの方。ビグダッシュはやはりタックルからテイクダウン。エルボーで顔面を狙いながらトップをキープして試合終了を迎えた。
勝敗の行方は判定に持ち込まれ、エヌ・サンに軍配が上がった。母国で悲願の戴冠を果たしたエヌ・サンは号泣。マイクを向けられると「神、チームメイト、そして君たちがいなければ勝つことはできなかった。僕は才能に恵まれてるわけでもないし、速くも無い。でも、僕には君たちがいた。勇気と強さを得たんだ。ミャンマーよ、この国に世界王者が誕生したぞ!」と、大声援を送った観客に応えた。
PHOTOS=(C)ONE Championship
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