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【クンルンファイト】大雅がトーナメント1回戦で敗退

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2018/05/13(日)UP

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ジャンプしての蹴りを見舞う大雅(右)だが、トーナメント1回戦で判定負けとなった

「KUNLUN FIGHT 74」
2018年5月13日(日・現地時間)中国・章丘体育館

▼第2試合 61.5kgトーナメント1回戦 3分3R
〇リン・チィアン・バン(中国)
判定3-1 ※30-29、30-29、30-29、29-29、28-30
●大雅(21=TRY HARD GYM/元K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者)

 中国のキックボクシングビッグイベント『クンルンファイト』に、元K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者・大雅(21=TRY HARD GYM)が参戦した。

 大雅は2017年2月に卜部弘嵩を破り、王座を奪取。今年3月に武尊の挑戦を受けて初防衛戦を行うことが決まっていたが、2月3日に行われたK-1の記者会見で所属ジムに契約違反があったとされ、王座はく奪と出場取り消しが発表された。

 その後、TRY HARD GYMも記者会見を行い、今後はフリーとして活動していくことを発表。大雅はクンルンを復活のリングに選び、昨年9月のK-1でのスタウロス・エグザコスティディス戦以来の試合を迎えた。61.5kg契約の8人制トーナメントで、対戦相手は中国の人気選手であるリン。

 1R序盤から、サウスポーの大雅が先に前に出てプレッシャーをかける。対するリンは下がりながらローを蹴り、大雅のパンチに大振りの左フックでカウンターを狙う。大雅は終始プレッシャーをかけながらパンチで攻撃していく。

 2Rに入ると、リンはフェイントやステップを使い始める。蹴りからパンチにつなぐ林に左ストレートを合わせる大雅。

 3R、激しくパンチのコンビネーションを放つ両者。蹴りからパンチへつなぐリン、対する大雅はパンチからの蹴りやヒザ蹴りの攻撃を放つ。両者は終始動きを止めず、スタミナが切れ始めた様に見えたリンも最後まで攻撃を止めることは無かった。

 勝敗は判定にもつれ込み、結果は3人が30-29でリン、1人が29-29のドロー、1人が28-30で大雅につけ、リンが勝利して準決勝に進んだ(クンルンではトーナメントはジャッジ5人で採点を行う)

 素晴らしい戦いをした両者を多くの関係者が絶賛。クンルンのジャン・ファ会長も「大雅選手は非常に良い選手」と称えていた。

クンルンに長く参戦しているクラウス(右)だが、判定負け

 トーナメントは、1回戦で優勝候補のWBCムエタイ世界スーパーライト級王者セクサン・ソーマイ(タイ)がヂャオ・チョン・ヤン(中国)にダウンを奪われての判定で敗れる波乱があり、2017年2月のK-1 WORLD GP 初代ライト級王座決トーナメントに出場したクリスチャン・スペトゥク(ルーマニア)も1回戦でワン・ウェン・フォン(中国)に判定で敗れた。

キシェンコ(左)はKO勝ちを収めた

 決勝は大雅を破ったリンとスペトゥクを破ったワンで争われ、3Rに2度のダウンを奪ったリンが優勝を飾った。

 なお、スーパーファイト(ワンマッチ)に出場した初代K-1 WORLD MAX世界王者アルバート・クラウス(オランダ)はリー・ヂュウァン(中国)に判定2-1で惜敗、アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ)はロシア人選手に3R2分20秒、KO勝ちしている。

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