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【ベラトール】無敗の女王マクファーレンが一本勝ちで初防衛成功、元UFCトップファイターの挑戦状にも受けて立つ

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2018/06/29(金)UP

レターノー(右)の強烈な右フックがウィリアムス(左)の顔面を捉えた

▼女子フライ級 5分3R
○ヴァレリー・レターノー(35=カナダ)
判定3-0 ※三者とも29-28
●クリスティーナ・ウィリアムス(28=アメリカ)

 レターノーは2007年3月にプロデビューし、2014年6月から2年間、UFCのトップファイターとして活躍。2015年11月に当時のUFC女子ストロー級王者ヨアナ・イェンジェイチックの王座に挑戦したこともある。2016年12月の試合を最後にUFCを離脱し、Bellator MMAへの移籍を発表。昨年12月の移籍初戦を完勝で飾っている。

 対するウィリアムスはBellator MMA女子フライ級に彗星のごとく現れた期待の新鋭。長身から繰り出す多彩な強打とアグレッシブなファイトスタイルを持ち味としており、昨年10月の『Bellator 185』ではプロデビュー戦ながら元ボクシングWBCインターナショナル女王ヘザー・ハーディーを打撃で圧倒してTKO勝ち。今年3月のプロ2戦目でも、タイトルマッチ経験者のエミリー・ダコーティを判定で破った。

 戦績はレターノーが9勝6敗でウィリアムスが2勝。今回の試合に勝利した方が、Bellator MMA女子フライ級王座の次期挑戦権を手にすると見られている。

 1R、レターノーがワンツーを放つと、長身のウィリアムスは上から右フックを振り落とし、直後にはバックスピンキック。レターノーも鋭い右ストレートを返し、これを被弾したウィリアムスは一瞬動きが止まる。レターノーの右インローにウィリアムスは右ストレートを合わせて吹っ飛ばす。

 ここでグラウンド勝負にはいかないウィリアムスの様子を見て、ゆっくりと立ち上がるレターノー。直後にウィリアムスの左踵落としをかわして、レターノーが渾身の右フックを叩き込む。この一撃でウィリアムスはダウン。すぐにガードポジションを取ったウィリアムスに対し、レターノーはエルボーを落として削っていく。

 2R、一進一退の打撃戦が続く中、パワーと体格で勝るウィリアムスが荒々しいパンチのコンビネーションや片手クリンチからのエルボー連打で徐々に押し込み始める。レターノーは左目が腫れ上がるが、怯まずに打撃で応戦し続け、終盤にはウィリアムスも鼻から流血。

 3R、ウィリアムスが開始早々に怒濤のラッシュで仕掛ける。レターノーは押し込まれながらもしっかりと打ち返し、ウィリアムスの動きが止まったところで、タックルから鮮やかにテイクダウンを成功させる。

 グラウンドでの膠着からスタンドで試合が再開されると、ウィリアムスは再び猛然とパンチをラッシュ。しかし、レターノーはタックルで巧みにテイクダウンを奪い、トップポジションをキープして試合終了を待った。

 ベテランらしい試合巧者ぶりを見せたレターノーが、ジャッジ全員から支持を受けての判定勝ちを収めた。

 試合後、思わず感極まるレターノーは、マイクを向けられると「私の顔を見てもらうと分かるわ」と青あざができた自らの両目に手を触れ、続けて「彼女はとても危険な相手だった。敬意を表さないといけないわ。彼女はまだキャリアも浅いけれど、とても早く成長すると思う」と対戦相手を称えた。さらに「1戦目から今回の試合までに7カ月も待ったのよ。今日勝った私が次の挑戦者に相応しいと思う」とタイトル挑戦もアピールした。

▶︎次ページ:元Strikeforce王者の妻、元UFC王者の息子が参戦

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