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【ベラトール】シウバ奮闘も宿敵ジャクソンにTKO負け、激しい打ち合いに観客は熱狂

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2018/09/30(日)UP

Bellator MMAが誇る逸材ピコ(左)が、プロキャリア最大の強敵を相手に進化を見せつけた

▼フェザー級 5分3R
○アーロン・ピコ(22=アメリカ)
TKO 1R 3分19秒
●レアンドロ・イーゴ(29=ブラジル)

『Bellator MMA』で最注目の逸材と呼ばれるピコが過去最大の強敵に挑んだ。

 ピコはレスリングの世界ジュニア選手権を制し、リオ五輪の代表争いにも食い込んだという実力の持ち主。ボクシングとアマチュアMMA(総合格闘技)の全米大会でも優勝し、今年6月にBellator MMAで鳴り物入りのMMAプロデビューを迎えた。まさかの秒殺一本負けという船出ではあったが、以降は3戦連続の初回KO勝ちでその可能性をしっかりと示している。

 今回のプロ5戦目で対戦するイーゴは、2016年4月15日に『RFA』、昨年1月に『LFA』でバンタム級王座を獲得した強豪。今年3月にはBellator MMAでも同級王座に挑戦している(現王者ダリオン・コールドウェルに一本負け)。戦績は18勝4敗で、勝ち星の中には現在『UFC』に参戦中の選手から挙げたものも。ピコにとってはプロのキャリア・実績で見ても、過去4戦の相手とは明らかに異なる相手だ。

 ピコのセコンドには、ボクシングの世界六階級制覇王者マニー・パッキャオや元UFC二階級制覇王者ジョルジュ・サンピエールらを指導したことで知られる名トレーナーのフレディ・ローチも就き、盤石の体勢で試合に臨む。

 1R、足を使いながら絶え間なく左右に動いて的を絞らせまいとするイーゴに対し、積極的に間合いを詰めて左ジャブから左ローや右ミドルを放つピコ。イーゴがケージ際まで下がるたびに、ピコはパンチの高速コンビネーションで仕掛けていく。

ボクシングの名トレーナーとして知られるフレディ・ローチ(左)が、ピコ(中央)のセコンドに就いた

 するとイーゴはピコの猛打をかわしきれず、左フックを喰らってダウン気味に転倒。すぐに立ち上がるもダメージを隠せないイーゴは、続く打撃戦でピコの右フックを被弾して再びダウン。イーゴはピコのラッシュを受けながらもなんとか立ち上がるが足に力が入らず倒れてしまう。ピコがだめ押しのパンチを落としたところで、レフェリーが試合を止めた。

 まさにゴールデンルーキーという勝ちっぷり。ピコがキャリアで大きく上回る相手を完膚なきまでに叩きのめし、4戦連続となる初回KO勝利を飾った。


メレンデス夫人として知られるケリー(左)が、ムエタイ仕込みの前蹴りをヒットさせる

▼女子ストロー級
○ケリー・メレンデス(34=アメリカ)
判定2-1 ※29-28、28-29、29-28
●ダコタ・ジマーマン(22=アメリカ)

 日本の『PRIDE』や『修斗』でも活躍したギルバート・メレンデスの妻ケリーが、MMA(総合格闘技)プロ3戦目を迎えた。

 ケリーは元々、ムエタイとキックボクシングのプロ選手であったが、MMAにも挑戦することを決断し、2016年11月に『Bellator MMA』でプロデビューを果たした。持ち前の強打を武器に秒殺TKO勝ちで初陣を飾ると、今年6月のプロ2戦目はリアネイキドチョークを極めての1R一本勝ち。今大会ではプロデビュー戦のジマーマンを相手に3連勝を目指す。

 1R、メレンデスが早速、鋭い打撃のコンビネーションの中で強烈な顔面前蹴りをクリーンヒットさせ、組みついてのテイクダウンも奪う。ジマーマンはすぐにメレンデスの胴体を両足で挟み込みながら足首も組んでクローズドガードの体勢。メレンデスはそのままジマーマンを抱え上げてスラムを見舞う。しかし、ジマーマンは粘り強く、一瞬の隙を狙って三角絞めからの腕十字。メレンデスが伸び切った腕を懸命に引き寄せて耐え抜いた。

 2R、いきなりパンチの打ち合いなる両者だが、押し込んでいくのはジマーマンの方。ケージを背負わされたメレンデスは首相撲に持ち込んでヒザ蹴りを放つがクリーンヒットせず。以降はジマーマンのタックルと組みつきに手を焼くものの、メレンデスは一度もテイクダウンを許さず、終盤にはボディへのヒザ蹴り連打で畳みかける。

 3R、ジマーマンはメレンデスのパンチをかいくぐりながらタックルを仕掛け、今度はテイクダウンに成功。だが、メレンデスはすぐにケージを蹴って下から引っくり返して立ち上がる。両者とも疲労の色が濃くなる中、ジマーマンが組みつくと、メレンデスはヒザ蹴りで応戦。ジマーマンはメレンデスを強引に下へ引き込んで三角絞めを狙ったが、ここでタイムアップとなった。

 タックルと組みつきから寝技に引き込んで決定機をつくったジマーマンに対し、ディフェンスを強いられながらも要所要所でエルボーとヒザ蹴りを当てたメレンデス。接戦の行方は判定に持ち込まれ、2-1のスプリットでメレンデスに軍配が上がった。メレンデスはこれでプロ3戦全勝。ジマーマンはプロ初戦で敗れはしたものの爪痕を残した。


▼フェザー級 5分3R
○ガストン・ボラノス(アメリカ)
KO 2R 1分37秒
●イーサイドロ・グティエレス(アメリカ)

▼160ポンド契約 5分3R
○アダム・ピッコロッティ(アメリカ)
判定3-0 ※29-28、30-27、30-27
●ジェイムス・テリー(アメリカ)

▼フェザー級 5分3R
○ジェレマイア・ラビアーノ(アメリカ)
TKO 1R 3分28秒
●ジャスティン・スミットリー(アメリカ)

▼女子フェザー級 5分3R
○アーリーン・ブレンコウ(オーストラリア)
TKO 3R 1分23秒
●アンバー・ライブロック(アメリカ)

▼フェザー級 5分3R
○ジョシュ・サン・ディエゴ(アメリカ)
判定2-1 ※29-28、27-30、29-28
●ジョー・ニール(アメリカ)

▼バンタム級 5分3R
○キャス・ベル(アメリカ)
一本 2R 3分06秒 ※アームバー
●タイ・コスタ(アメリカ)

▼ライトヘビー級 5分3R
○チャック・キャンベル(アメリカ)
判定3-0 ※三者とも30-27
●ジョセフ・ラミレス(アメリカ)

▼ライト級 5分3R
○アンソニー・フィゲロア・ジュニア(アメリカ)
判定3-0 ※29-27、28-26、29-26
●サミュエル・ロメロ(アメリカ)

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