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【UFC】ライトヘビー級で下克上、10位スミスが2位オーズデミアに逆転一本勝ち

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2018/10/28(日)UP

気迫の表情でパンチを返すスミス(右)

Ultimate Fighting Championship
「UFC Fight Night 138」
2018年10月27日(土・現地時間)カナダ・ニューブランズウィック州 モンクトン・イベント・センター
Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/UFC

▼メインイベント ライトヘビー級 5分5R
○アンソニー・スミス(30=アメリカ/UFC世界ライトヘビー級10位)
一本 3R 4分26秒 ※リアネイキドチョーク
●ヴォルカン・オーズデミア(29=スイス/UFC世界ライトヘビー級2位)

 オーズデミアは1月のUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチで、王者ダニエル・コーミエに2R・TKO負け。昨年2月のUFCデビューから強豪ランカー相手に3連勝という快進撃は、4戦目でストップした。その後は予定された試合が立て続けにキャンセルとなり、今回は9カ月ぶりの再起戦だ。

 一方、スミスは3連勝で迎えた昨年2月のチアゴ・サントス戦でTKO負けし、ミドル級からライトへビー級への階級転向を決断。すると、今年6月の転向初戦で元UFC世界ライトヘビー級王者ラシャド・エヴァンス、7月の転向2戦目で元同王者マウリシオ・ショーグンをいずれも秒殺KOで下し、階級転向が吉と出た。今回、直近のタイトル挑戦者であるオーズデミアを破れば、一気にタイトル戦線に浮上するチャンスとなる。

 1R、オーズデミアが右フックからの左ストレートで仕掛けると、これを被弾したスミスはたまらずタックル。オーズデミアは一瞬で突き放して左右フックと左アッパーで更に畳み掛ける。両手で顔を覆い隠しながら距離を取るスミス。オーズデミアはここで強引な追撃に入らず、いったんペースを落ち着かせてパンチのコンビネーションと右ローで攻撃を組み立て直す。中盤以降は、スミスもサイドステップからの左フックをたびたびヒットさせる場面があった。

オーズデミアの背後からチョークを極めるスミス

 2R、オーズデミアが強烈な右ローと左インローでスミスの左足を狙い撃ちし始める。スミスも火が点いたか、左右のパンチを連打しながら突進。オーズデミアは一気に後ろへ下がるが、かわしきれずにスミスの右フックを被弾してしまう。しかし、オーズデミアも譲らず、中盤に組み付いてテイクダウンに成功。背中を許したスミスは、オーズデミアのパンチとチョークに耐える時間が続いた。

 3R、オーズデミアに攻め疲れの色が見え、戦況が変わる。肩で息をし始めたオーズデミアに対し、スミスの右フックや左アッパーが次々とヒット。オーズデミアはスミスの首相撲にも捕まり、ヒザ蹴りで削られる。スミスは弱ったオーズデミアをタックルで難なくテイクダウンすると、素早く背後に回り込んでチョークを極め、最後はタップ(ギブアップの意思表示)を呼び込んだ。

 トップランカー相手に逆転一本勝ちを飾ったスミスは、「相手の蹴りがかなり強烈で厄介だった。自分の前半は無様なもんさ。とにかく相手が強い。できるだけ疲れさせて、後半のラウンドで巻き返す必要があった」と試合を振り返った。

 そして、「俺は17歳の時から戦っていて、この夢を追い続けてきたし、キャリアの中で浮き沈みもあった。すさまじい逆境も経験している。俺が望んでいるのは勝利して、このオクタゴンに立つことだ。今は胸を張って言いたい。タイトルに挑戦させてくれ」と、王座挑戦をアピールした。

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