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【イノベーション】トーナメントは“大穴”浅川大立が“本命”高橋聖人を破り優勝

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2018/12/26(水)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

浜本(左)が優勝候補の深田(右)に番狂わせ勝利

▼第5試合 セントラルグループ presents 岡山キックボクシング59kg賞金トーナメント1回戦 3分3R延長1R
〇浜本“キャット”雄大(クロスポイント大泉/JAPAN KICKBOXING INNOVATION/ILFJ認定ラウェイ王者、元WPMF日本スーパーバンタム級王者)
判定2-0 ※29-27、29-27、28-28
●深田一樹(龍生塾ファントム道場/シュートボクシング協会/SB日本スーパーフェザー級王者、元SB日本フェザー級王者)
※浜本が準決勝へ進出。

 優勝候補筆頭と多くの関係者が名前を挙げる深田は、流石に技が多彩でパンチもヒジもヒザもまんべんなく打ち進む。それに対し浜本は、サークリングのフットワークを維持して、単発ながら当て勘のいい左フックなどを繰り出していく。

 近づくとクルリと回り込むか、クリンチ的でも首相撲に持ち込む浜川に淡々と深田が攻め続ける展開の中、
3R、コーナー際の攻防で飛び込んで打った右縦ヒジ打ちがクリーンヒットし、深田が倒れ込む。さらには眉間の右を大きく縦に斬り裂かれドクターチェックも入る。

 いきなり勝負が傾き、残り時間も数十秒。深田は、冷静に逆転のダウンを奪いにかかるが、全力でこれを凌ぎにいった浜本が逃げ切り番狂わせの判定勝ちをものにした。


右ストレートでガンガン打ち合いに行く浅川(右)

▼第4試合 セントラルグループ presents 岡山キックボクシング59kg賞金トーナメント1回戦 3分3R延長1R
●北薗翔大(K-LIFEキックボクシングジム/KOSフェザー級王者)
判定0-3 ※28-29、28-29、28-29
〇浅川大立(ダイケンスリーツリー/JAPAN KICKBOXING INNOVATION/INNOVATIONフェザー級王者)
※浅川が準決勝へ進出。

 まずは右ローキックから、そして右ストレートの大砲につなぐ浅川の武骨さは、いつもと変わらず。対する北薗は、左ボディーフックを中心に、蹴りもパンチも多彩でスタイリッシュな好対照。タイミングを取るのも上手く、力の抜けたコンビネーションを打つ北薗が一歩上のようでありながら、打たれてもかわされても怯まない浅川が右パンチの大砲を当てて大きく吹き飛ばしてはポイントを取り戻す展開。

 2R終了後に発表された採点の途中経過は、19-19のドロー。1Rを浅川、2Rを北薗で綺麗に取り合った状態。

 勝負の3R、それを心得た両者は、さらに手数を増してノンストップに打ち合う。前半、北薗の軽快な技術が冴えてそのまま押し切るかのように見えながら、後半、ターボチャージがかかったかのように暴れる浅川の脅威的なラッシュが止まらない。結果、終始前に出続けた浅川が「まったく次戦を考えない」ような全力ファイトで接戦をものにした。


THEP(右)の世界を制したパンチに蹴りで対抗する高橋(左)

▼第3試合 セントラルグループ presents 岡山キックボクシング59kg賞金トーナメント1回戦 3分3R延長1R
〇髙橋聖人(真門ジム/日本キックボクシング連盟/NKBフェザー級王者)
判定3-0 ※30-29、30-29、29-28
●THEP(テープ/タイ/JOE GYM/元WBA世界スーパーフライ級王者)
※高橋が準決勝へ進出。

 THEPの旧名はテーパリット・ゴーキャットジムで、2011年にWBA世界スーパーフライ級王座を戴冠。同年12月には大阪で元WBA世界フライ級王者・亀田大毅と対戦し、圧倒して初防衛を果たした。12年4月には清水智信、同年9月には名城信男を破って防衛に成功している。

 入場時、THEPはWBA世界王者のベルトを誇示。どっしりと構えるTHEPの右ストレートがガードの上からでも吹き飛ばす威力があり、これをボディーにも決める強さに場内騒然。だが、鋭く速い蹴りを合わせる髙橋の手数は多く、THEPの強打1発の間に3発は蹴っているイメージ。

 髙橋の右ローキックをTHEPはカットせずに右ストレートの相打ちで倒す方向で強振するが、脚は効いている模様。そんなTHEPの右強打でコーナーまでたたらを踏んで吹き飛んだ髙橋は何とかコーナーに寄りかかり転倒を避けてダウン宣告を免れる。

 2R、やや疲れが見えるTHEPに髙橋はローキックを基調としながら多彩な蹴りを仕掛ける。左三日月蹴りも盛んに入れ、これもTHEPは嫌がっている模様。首相撲の展開になっても髙橋が巧みにヒザ蹴りでボディーを効かせていく。

 3R、THEPはとにかくKO狙いで右強打を振るうがそのアタックにバリエーションは少なく、髙橋は徹底してこれをかわしてパンチも交えたコンビネーションでポイントを奪う。パワー×スピード&テクニックの展開で3-0のジャッジの支持を得たのは、速度と技術の髙橋だった。


岩城(右)が翔貴(左)をKO

▼第2試合 セントラルグループ presents 岡山キックボクシング59kg賞金トーナメント1回戦 3分3R延長1R
●翔貴(岡山ジム/JAPAN KICKBOXING INNOVATION/ルンピニージャパン・フェザー級王者)
TKO 3R 2分34秒 レフェリーストップ 
〇岩城悠介(PCK連闘会/聖域統一スーパーフェザー級王者)
※岩城が準決勝へ進出。

 翔貴はオリジナルリミックスの入場曲の冒頭で「母の日」について語るリリックを入れ、今秋急逝した母の想いを乗せる。

 立ち上がり、まずの一発、翔貴の左ミドルキックの重さに場内どよめく。だが、岩城は表情ひとつ変えずワンツーストレートを打ち込む。前進とワンツーを愚直に繰り返すように見える岩城だが、その右ストレートの角度は、インサイドとオーバーハンドのかぶせを巧みに使い分けている。いきなりの左ボディーフックや左インローキック、右ハイキックなど多彩な攻撃は翔貴。時折、左のバックハンドブローとバックスピンエルボーを前進する岩城に合わせるなどハイセンス。

 2R、前進とプレッシャーを強める岩城に下がりながら左フックを中心に攻撃を返す翔貴で互角の展開。

 3R、ますます激しく前に出る岩城に打ち合わなければ勝利がおぼつかない翔貴が焦るところ、翔貴の左ローキックに合わせた岩城の右ストレートで翔貴がダウン。これが効いている様子の翔貴。岩城が猛然と前に出て打ち抜く右ストレートで後方に倒れた翔貴は半失神気味でレフェリーが試合を即ストップした。


11月25日にルンピニー・ジャパン王者となったばかりの壱(右)が倒し倒されの一戦を制した

▼第1試合 バンタム級 3分3R
〇壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/ルンピニージャパン・バンタム級王者)
TKO 3R 34秒 ※レフェリーストップ
●平松 侑(岡山ジム/INNOVATIONフライ級8位)

 サウスポー同士、壱は静かな立ち上がり、平松は前に出る。それを下がりながら様子を伺う壱。平松は、左ローキックと左ストレートを強振。それに合わせる形ながら要所で壱は左ストレートを強く振り切る。

 中盤過ぎ、その左ストレートで平松がダウン。そこから壱は、一転してプレッシャーを強めて前に出る。さらに同じくワンツーからの左ストレートで平松2度目のダウン。

 しかし、平松も勇敢に左ストレートで迎撃。これに多少怯んで下がる壱に平松がワンツー左ストレートで転倒させダウンを奪い返す。平松は激しく鼻血を吹き出し、壱は左目じりを腫らせる激しいラウンドだった。

 2R、壱が前に出るが平松も受けて立つ形で激しく打ち合う中、平本の右ローキックに合わせた壱の左ストレートで平本ダウン。さらには壱がワンツーの追撃からのヒザ蹴りで平松から4度目のダウンを奪う。平松に絶望的な展開ながら勇敢に右ストレートを強振し勝負を諦めない中、その一発が壱の膝を弛ませるダメージを与える。

 3R、壱は初っ端から前に出て猛攻を仕掛ける。平松も受けて立つが、打ち合いの中で左ストレートで平松が倒れたところでレフェリーはノーカウントで試合をストップ。第5回岡山ジム主催興行の壮絶な幕開けとなった。

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