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【イノベーション】トーナメントは“大穴”浅川大立が“本命”高橋聖人を破り優勝

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2018/12/26(水)UP

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打ち合いを仕掛けていった浅川(右)が、各団体王者クラス勢ぞろいのトーナメントを制した

Japan Kickboxing Innovation
「第5回岡山ジム主催興行」
2018年12月16日(日)岡山武道館

▼第15試合 セントラルグループ presents 岡山キックボクシング59kg賞金トーナメント決勝戦 3分3R延長1R
●高橋聖人(真門ジム/日本キックボクシング連盟/NKBフェザー級王者)
判定0-2 ※29-29、29-30、28-29
〇浅川大立(ダイケンスリーツリー/JAPAN KICKBOXING INNOVATION/INNOVATIONフェザー級王者)
※浅川がトーナメント優勝。

 イノベーションを始め、NKB、シュートボクシングなど各団体の王者クラス8選手によるワンデー賞金トーナメント「岡山キックボクシング59kg賞金トーナメント」が行われた。

 公式パンフレットでの勝敗予想で高橋は5人の識者のうち2名が本命、2名が対抗に推して4名もの白マークをつけたが、浅川には1名が穴に選んだのみで、「最も支持された選手」と「最も支持されなかった選手」の意外な決勝戦となった。

 好対照はこれに留まらず、高橋は出場メンバー最年少で平成生まれの20歳、浅川は最年長で昭和生まれの37歳である。ここまでの2試合、いずれも激戦を勝ち上がったが、涼やかに見える高橋に対し、浅川はノンストップの激しい試合内容で3Rか延長Rまで戦っている。

 だがしかし、ゴングが鳴ると浅川は、それまでの猛ラッシュ以上の超ラッシュを爆発させ、パンチのみならず左右のヒジを振り回す。これに髙橋は下がらず応戦。高速右ローキックを立て続けに連打し、上中下に攻撃を散らせて多彩さも発揮する。

 高橋がコンビネーションを叩きつければ、倍返しでパンチとヒジ、ローキックのラッシュをお返しする浅川。右アッパーやハイキックなど、それまでの直打一辺倒ではなくなり、技術が見え隠れもする。

 最終の3R、高橋は華麗なテクニックを捨て、あえて浅川の「バチバチ」に付き合うように、その分、攻撃を当てる頻度を高めるが、浅川の勢いはこれまで同様、終盤に向かうにつれ増していく。呆れるほどに打ち合う両者を止めたのは、試合終了のゴングのみ。

 延長戦も十二分にあり得る緊張の漂う判定結果は、1名がドロー、2名が浅川を支持し、ここで栄えあるトーナメントチャンピオンが決定した。

 浅川はマイクを持つと「岡山の皆さん、こんにちは。山梨から来た浅川大立です。INNOVATONのチャンピオンに今年なって、こうやって優勝させていただくことができました。37歳になりますが、まだ進化できることを、これからも証明していきます。優勝賞金の50万円は、山梨から応援に来てくれた仲間たちと一緒に今夜全部岡山で遣います。山梨も良いところなので、是非、遊びにいらしてください」と優勝の喜びを語った。

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