2019/05/17（金）UP
（最終更新：2019/05/17 12:26）

王者・菅野一教（右）の顔面にパンチをヒットさせる“和製サムエー”大津鉄二

NICE MIDDLE実行委員会
『NICE MIDDLE 43』
2019年5月12日（日）東京・新宿FACE

　2008年9月に旗揚げし、今回43回目を数える35歳以上の中高年世代を対象にしたキックボクシングイベント『NICE MIDDLE（ナイスミドル）』の令和初興行。今回も介護士、建設業、不動産業、配送業、居酒屋経営者、ゲイバーオーナー、ジュエリーデザイナー、自衛官、米軍基地勤務など、さまざまな職業と人生を歩む中年ファイター34名が熱い戦いを見せ、ファイナルでは、バンタム級王座4度防衛中の53歳菅野が1階級上のフェザー級にクラスを上げ、40歳のBARマネージャー大津とノンタイトルで激突した。

▼ファイナル（第17試合）フェザー級
“秋葉原からの刺客”
●菅野一教(53歳/PHOENIXファンキーガッツメン/電気部品通信販売業)
判定0-3　※20-19、20-18、20-18
“泡酒大好き和製サムエー”
○大津鉄二（40歳/西日暮里ストライキング/BARマネージャー）

菅野にカウンターの右をクリーンヒットさせる大津

　現バンタム級王者、53歳秋葉原電気店店長の菅野が40歳BARマネージャー大津とフェザー級で激突。身長差9cm(大津が上）、年齢差13歳差(菅野が上）の戦い。

　1R ゴングと同時に前に出ながらパンチを繰り出していく菅野。大津は下がりながらも左右ロー、ヒザ蹴り、左右ストレートを的確にヒットしていく。

　2R このラウンドも菅野が前に出て行くが、大津の長いリーチに苦しめられ、なかなか中に入れない。大津が菅野をコーナーに追い詰めヒザ連打。ラウンド終盤菅野が最後の力を振り絞り反撃を試みるが、ここでゴング。判定3-0で大津が菅野を破る大金星を上げた。

左ミドルをヒットさせる大津

　勝った大津は「相手とのリーチ差は（自分のほうが）あるものの、ファイトスタイルは苦手とする、距離を問答無用で潰してガンガン前に出て来るタイプ。本来距離を取ってキック主体で戦いたい中、菅野選手にパンチとミドルもクリーンヒットがあっても、構わず出てくる。攻撃的にはこちらがペースを握ってるはずなのに、相手のリズムで試合が進んで行った印象でした。今回は菅野選手の気持ちの強さを感じる試合でした」と接戦を振り返った。
　負けた菅野は「パンチ喰らっちゃってもうヘロヘロですよ」と冗談を飛ばしつつも「これだけ強い選手と対戦出来た事は自分にとって財産であり、そして今後に活かせる励みになりました」と勝った大津を讃え次のステップにすると語った。

▼第16試合　ミドル級
“手放せないMy second chance!”
●Tommy Kariya(47歳/OZジム/産業用機械業)
判定3-0　※20-17、20-17、20-18
“熱海の守護神”
○KIYOSHI(48歳/熱海武士道一嘩/メンテナンス業）

▼第15試合　ヘビー級
“もう女は愛せない”
●オカマファイター（45歳/長谷川孝一道場/塗装営業）
KO 1R 1分34秒
“イクメンライダー”
○池田　淳（45歳/T.G.Y/建設業）

▼第14試合　ライト級
“秋葉原の格闘マニア”
○SHOJI（43歳/PHOENIXファンキーガッツメン/建設業）
KO 1R 1分15秒
“厚木の闘う運送屋”
●藤岡豊（45歳/G-1TEAM TAKAGI/運送業）

▼第13試合　フェザー級
“掟破りの海上自衛官”
○川向寿和(50歳/獅衛館/海上自衛官)
判定2-0　※20-19、20-18、20-20
“千葉の爆裂パンチャー”
●幸島秀之(45歳/FLAT UP成田/居酒屋経営)

▼第12試合　フェザー級
“ブルース・リー直撃世代！”
○田中　聡（56歳/Bring it on パラエストラAKK/不動産賃貸業）
判定2-0　※20-19、20-19、19-19
“埼玉の戦う車屋さん”
●池上敏浩（51歳/北眞館/自動車板金塗装業）

▼第11試合　ウェルター級
“エロ男爵”
△高橋澄人（42歳/手技研究会/フリーター）
判定1-1　※20-18(高橋)、20-20、20-19(平田)
“熱海東京を行き交う闘うセールスマン”
△平田ヒデカズ（44歳/熱海武士道一嘩/サービス業）

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