2020/08/22（土）UP
（最終更新：2020/08/23 01:28）

鋭い右のハイキックを出すモンコルペット

▼フライ級（61.2kg）ムエタイ
◯モンコルペット・ペッティンディーアカデミー（タイ）
判定 3-0
●ソク・ティー（カンボジア）

ティーは、右ストレートで前に出る

　モンコルペットは、一発一発、重い打撃を打ち込むスタイルで、ルンピニー王者に輝いた実績を持つ。首相撲以外にも、ラウンドハウスキック、プッシュキックなど多彩な蹴り技を武器に、昨年９月にはジョセフを下した。

　対する、ソク・ティーはローキックや右クロスが得意で、振り回す強烈なパンチで会場を沸かせるファイター。200戦を超える戦績を持つ。19年5月には、那須川天心と激闘を演じたロッタンに敗戦している。現在、3連敗中だ。

　お互いに頂点のロッタン・ジットムアンノンが君臨しているベルト挑戦を目指すファイター同士だ。

　1Rから両者はガードを固めて、重いミドルを蹴り合う。モンコルペットがヒジ打ちを狙い、ティーは左ボディなどのパンチを混ぜながら攻撃を組み立てていく。

モンコルペットがティーを制し判定勝利

　2Rになると、ミドルを中心に蹴り技の手数を出していくモンコルペット。ティーは、右ストレートで前に出るも、モンゴルペッドが、左ジャブで牽制し、ミドルや顔面前蹴りなどでペースを握っていく。

　3R、モンコルペットは、右ストレートを振るい、右のハイキックを狙い、離れ際に右のヒジ打ちをヒットさせる。首相撲に持ち込んで、ボディにヒザ蹴りを放つモンゴルペッド。終盤は、モンコルペットは流すような動きで蹴りで余裕も見せて、判定勝利した。

パンチが冴え、判定勝利したウィラチャイ（右）

▼総合格闘技フェザー級（-70.3kg）
◯シャノン・ウィラチャイ（タイ）
判定 2-0
●ファビオ・ピンカ（フランス）

ローキックで攻めるピンカ

　ウィラチャイは、タイのMMA団体である「NAKSU」の王者で、トップファイターとして知られている。持ち前の爆発力と、柔道をバックボーンとした極め切る決定力を武器に、青木真也をはじめとするトップファイターと数々の名勝負を繰り広げてきた。９つの勝ち星のうち７つをノックアウトとサブミッションで挙げている。

　対するピンカは2010年タイファイト-67kg初代王者で、ラジャダムナン王者（ウェルター級）に輝いた実績を持つ。18年4月にONEに初参戦した際には、ムエタイルールで参戦し、その時は、現ONEバンタム級ムエタイ世界チャンピオンのノンオーに、判定で敗れている。今回は、2度目の参戦にして、MMAデビューとなる。

グラウンドで上からパンチを撃ち抜くウィラチャイ

　1R、ウィラチャイがサウスポー。じりじり前進するピンカに、ミドルの蹴り足を掴んでロープ側に、押し込むウィラチャイ。ウィラチャイは、左足をかけるがテイクダウンならず。スタンドに戻り、右ローを放っていくピンカに、ウィラチャイが左フックを振るう。

　カウンターの右ストレートを伸ばしていくピンガは、左右のローを何度も当てていく。しかし、蹴りを空振りしたピンカに、ウィラチャイが左フックをクリーンヒット。倒れたピンカに、ウィラチャイがパウンドの連打で追い詰め、防戦一方となったところでゴング。

　2R、サークリングするウィラチャイに、ピンカが左右のローを当てる。右ストレートから組みつくピンカ。それをウィラチャイが突き放すと、ピンカは右ヒジを放つ。すると、ウィラチャイが、強烈な右のバックブローで、ピンカをダウンさせ、上からパウンドを連打。なんとか立ち上がったピンカに、ウィラチャイがヒザ蹴りとパンチで追い詰めるも、耐えて距離を取るピンカ。打ち合いとなりウィラチャイが、パンチをまとめていく。