2020/11/27（金）UP
（最終更新：2020/11/27 23:29）

加藤（右）がダウンを奪う瞬間

▼第6試合 Krushウェルター級 3分3R延長1R
●松岡　力（K-1ジム五反田チームキングス）
反則勝ち 2R 2分42秒　※松岡の掴んでの蹴りにより加藤の反則勝ち
◯加藤虎於奈（TEAM TOP ZEROS）

　両者は、今年8月に行われた［第7代Krushウェルター級王座決定トーナメント］の準決勝で対戦予定だったが、加藤は右足首の負傷で、松岡は感染症拡大防止のために欠場を余儀なくされ、対戦は実現しなかった。

　加藤の代わりに出場した山際和希が勝ち上がり、第7代王者となったが、今回の試合は山際の持つベルト挑戦者決定戦の意味合いもある。共に卓越したテクニックが持ち味で、高い技術戦が期待される。

　1R、両者ともオーソドックスで左右のローを蹴り合う。加藤が遠い距離からの左フックで飛び込む。両者ともパンチからのハイキックを狙い、その後は見合う展開となった。

　2R、左ミドルを蹴る松岡に、加藤がワンツーの右をクリーンヒットさせて、最初のダウンを奪う。立ち上がった松岡に、加藤が追い討ちをかけ、左右のフックをまとめて、ダウンを奪う。

松岡のヒザ蹴りがヒットし、ダウンかと思われたが、反則裁定

　気持ちが折れていない松岡は立ち上がり、近距離の展開に持ち込む。両者ともくっ付いてしまい、ホールディングの注意が入る。離れ際に、松岡が右ヒザを華麗にヒットさせダウンを奪ったかに見えたが、これは掴んでのヒザ蹴りのためで反則裁定（K-1JAPAN GROUPでは掴む攻撃は反則となる）。このヒザ蹴りで、加藤は右目尻から出血。ドクターチェックが入るも、加藤が試合続行不可能とみなされ、加藤の反則勝ちとなった。

目の負傷のため、目が開かない状態でタイトルマッチを希望した

　反則勝ちした加藤は「このまま続けてても、松岡選手パンチ強いので倒されてたかもしれないです。反則勝ちという形になって、申し訳ないです」と涙ながらファンに謝罪した。

　そして「山際選手、良かったら俺とタイトルマッチやってください。1月24日に兄が武尊選手とタイトルマッチやるんですけど、前の日のメインが決まってないと思うので、（自分は）体も元気なので23日と24日、兄弟でタイトルマッチ出来たらなと思ってます。応援よろしくお願いします」と現王者の山際にタイトルマッチをアピールした。

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