2021/06/12（土）UP
（最終更新：2023/11/17 12:54）

一本勝ちを決めたピコ（右）©️Bellator

▼フェザー級
〇アーロン・ピコ（米国）
一本　3R1分33秒　※アナコンダチョーク
●エイデン・リー（英国）

　ピコは幼少時から様々な格闘技を練習し、ボクシングではジュニアのゴールデングローブで優勝、レスリングでは高校で全米チャンピオン、ジュニア世界選手権銀メダルを獲得した他、パンクラチオンのヨーロッパ選手権で優勝。MMA界最高の逸材と期待され17年にプロデビューした。現在までの戦績は7勝3敗と驚くほどのものではないが、勝利は6KOと1サブミッション、また敗戦も全てKOか一本負けと、勝っても負けてもフィニッシュ決着の熱い戦いを見せている。

　対するリーは英国ファイターで9勝4敗。こちらも9勝のうち7勝はフィニッシュと高いフィニッシュ率を誇り、寝技でも打撃でも試合を決める力を持っている。

　1R、左ミドルのリーにピコはシングルレッグからテイクダウン。しかしリーはギロチンでスイープを仕掛けると抜け出してスタンドへ。ピコはすぐに再びテイクダウンするがリーも再び立つ。その後もピコは簡単にテイクダウンを奪う。
　ピコはがぶった状態からアナコンダチョークを仕掛けるが入りは浅く自ら離す。有利なポジションを取るのは常にピコだが、リーは亀の状態から前転など柔術的な動きで抜け出す。ピコは強いパウンド、ヒジを落としつつサブミッションも狙う。終盤にピコがパスガードすると素早く腕十字、さらに足関節とアグレッシブに仕掛ける。

アナコンダチョークを極めたピコ©️Bellator

　2R、ローキックのリーは蹴りで距離を取りつつパンチの間合いをうかがう。ロングフックがヒットするもすぐにピコが突進しダブルレッグでテイクダウン。サイドポジションで固めてパウンドもリーが脚を効かせてガードに戻す。トップからプレッシャーをかけるピコはフックガードのリーにパウンドを落としつつパス。さらに立ってきたリーにボディを当てるとまたもすぐテイクダウン。1Rと同じくアナコンダチョークを再三仕掛けるピコだがフィニッシュには至らず。終盤はマウントを奪取するもここもリーが戻し決定的な場面は作れず。

勝利したピコ©️Bellator

　3R、ワンツーのリーに、ピコはワンツーボディからタックルでテイクダウン。またもがぶった状態となるとピコはリーを亀の状態で固めつつ腹にパウンド、そして高々とヒザを上げてリーのボディへ突き刺すとこれをリーが嫌がり座り込むような体勢へと逃げる。するとピコはすかさずアナコンダチョーク。今度はがっちりと入り、リーがタップアウト。全試合フィニッシュ決着のピコが期待通りの結果で勝利を収めた。

▼【動画】ピコが極めた鮮烈なアナコンダチョーク！

CLINIC!

The final round between @AaronPicoUSA and @AidenLeeMMA is NOW.#Bellator260 is LIVE on @SHOsports. pic.twitter.com/BhRkEGUcJl

— BellatorMMA (@BellatorMMA) June 12, 2021